企業長のごあいさつ


ごあいさつ  君津中央病院企業団 企業長 田中 正
君津中央病院企業団 企業長 田中 正の写真

 君津中央病院企業団は、君津中央病院(本院)、大佐和分院、附属看護学校の3事業を運営しております。昭和13年 “愛の君津病院”として木更津市長須賀の地に産声を上げた病院(本院)は、当時医師8名、診療科7科、病床数50床でした。それから80有余年がたち、現在では医師(研修医含む)は170名を超え、標榜診療科33科、病床数660床の大病院へと発展してきました。これもひとえに当院の発展のためにご尽力くださいました諸先輩方、職員の皆さま、そしてさまざまな面でご指導ご支援くださいました関係各機関の皆さまのおかげと深く感謝し、心より御礼申し上げます。

 現在、本院は内房地区唯一の公立基幹病院として、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、救急医療、周産期・小児医療などにおける医療連携体制の中核となり、また、救急医療では千葉県2番目のドクターヘリ基地病院として、君津地区だけでなく県内広域をカバーしています。さらに令和元年の台風15号を初めとした自然災害時は、基幹災害拠点病院としてDMAT(災害派遣医療チーム)の活動拠点本部を設置し、房総南部の医療支援に当りましたし、令和2年度以降、われわれの生活に多大な影響を与えてきた新型コロナ感染症に対しては、第二種感染症指定医療機関としての役割をしっかりと果しており、当院が当地域になくてはならない病院であることを再認識していただいていることと存じます。

 わが国は、団塊の世代が75歳以上を迎え、超高齢化社会によりさまざまな影響が生じる2025年問題、さらには団塊ジュニアが65歳以上となり高齢者の人口がピークを迎えるとともに生産年齢人口の減少により労働力不足が深刻となる2040年問題に向けて、医師の働き方改革や地域医療構想等を含め「医療提供体制」の大きな転換を余儀なくされております。当院もこれら医療を取巻く環境の変化に適切に対応し、今後も君津医療圏の中核病院として更なる医療技術の向上、教育・研修の充実、地域の皆さまへの良質な医療とサービスの提供に邁進するとともに、老朽化の著しい大佐和分院の立て替え問題など喫緊の課題に取り組んでいきたいと思っておりますので、皆さま方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
(令和5年4月)