製剤室

《高カロリー輸液調製》
経口・経腸管栄養補給が不十分な場合に、糖質・アミノ酸・電解質・ビタミン及び微量元素の補給に用いる高カロリー輸液の調製を行っています。

《院内製剤調製》
さまざまな疾病に対して、より良い薬物療法を行うためには市販の医薬品だけでは対応できないことがあります。この個別の医療ニーズに応えるべく、日本病院薬剤師会の「院内製剤の調製及び使用に関する指針」に則り薬剤師により調製されるものが院内製剤です。
院内製剤は、調剤の準備を目的とするもの、治療・診断を目的とするものなどに分けることができ、薬事委員会又は倫理委員会の承認後、患者さまに十分な説明と同意を得たうえで調製しています。

《抗がん剤調製》
平成16年7月に外来化学療法室が設置され、平成17年4月より外来における全科の抗がん剤、平成21年8月より入院の抗がん剤の調製を開始しました。
(現在 1日平均入院7件、外来28件、月700件程度)
薬剤師が投与量、検査データ、体調等を実施当日まで確認し、疑義がある場合は医師に確認してから安全キャビネット内で無菌的に調製しています。
また、抗がん剤調製時には、バーコードによる薬剤の確認、重量監査システムによる薬剤秤量の確認、第三者によるシリンジ採取量の確認を行うことで、患者さまに効果的で安全な薬物治療が行われるよう努めています。

安全キャビネット  

《レジメン管理》
製剤室では、がん治療に対して標準治療が行われるようにレジメン管理をしています。そのレジメンを基に、適切な投与量、投与間隔、制吐剤の有無、抗アレルギー薬の有無の確認をし、患者さまひとりひとりにあった抗がん剤治療が行われるようチェックしています。

※レジメンとは?  がん治療で、投与する薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で示した計画書のことです。

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《抗がん剤治療に関する服薬指導》
入院や外来で抗がん剤治療を導入する患者さまに対して、治療スケジュール・副作用等について説明しています。また、治療に応じた副作用を軽減できるよう、適宜モニタリングして医師への処方提案を行っています。
令和3年2月より、医師から依頼のあった外来患者さまに対して副作用をフォローアップし、院外薬局への情報提供・情報共有を行っています。(現在、月120名程度の患者さまをフォローアップしています。)