不整脈診療

不整脈診療について

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不整脈とは カテーテルアブレーション
ペースメーカーなど 診療実績
医師紹介 外来診察・お問い合わせ

不整脈とは

ヒトの心臓は1分間に60〜100回ほど拍動し、全身に血液を送っています。
心拍数が100回/分を超える場合を頻脈といい、60回/分未満を徐脈といいます。
頻脈は動悸や息切れ、胸の不快感などを引き起こし、徐脈はめまい・倦怠感・失神などを引き起こします。また頻脈性不整脈である心房細動が続いた場合、脳梗塞心不全などを発症する場合もあるため、注意が必要です。

Fuseimyaku

頻脈性不整脈に対する治療
・・・カテーテルアブレーション(カテーテル心筋焼灼術)、薬物治療、電気的除細動

期外収縮に対する治療
・・・カテーテルアブレーション(カテーテル心筋焼灼術)、薬物治療

徐脈性不整脈に対する治療
・・・植え込み型ペースメーカー

①心房細動

心房細動は不整脈の中で最も多い疾患で、発作時は心臓の“心房”と呼ばれる部分が痙攣したような動きになります(下図)。心臓にもともと病気がない人でも年齢が上がるにつれて多くみられるようになり、不整脈が続くと脳梗塞心不全を発症する可能性があります。

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薬や電気ショックで治療を行う場合もありますが、基本的にはカテーテルアブレーションが唯一の根治治療となります。発症してからの期間が短いほど成功率は高く、持続時間が1週間以内の発作性心房細動であれば90%程度、1年以内の持続性心房細動であれば80%程度となります。

②発作性上室性頻拍

心臓の中の「異常な電気回路」を介した頻脈性不整脈で、激しい動悸症状を自覚する場合があります。これもカテーテルアブレーションが唯一の根治治療となりますが、様々なタイプがあるため正確な診断をするためには入院して検査を行う必要があります。治療は検査と同時に行います。タイプによって様々ですが、カテーテルアブレーションにより概ね90%以上の成功率が期待できます。

③心室頻拍

心臓の中の“心室”と呼ばれる部分から発生する不整脈です。心筋梗塞や心筋症といった病気が原因で発症する場合もあります。突然死の可能性があるため、カテーテルアブレーションだけでなく、電気ショックを行うための植え込み型除細動器が必要になる場合があります。

④洞不全症候群・房室ブロック

徐脈を引き起こし、めまいや失神の原因になります。ペースメーカーによる治療が必要となります。

⑤その他の不整脈

脈が飛ぶような症状を自覚する期外収縮や、他にも心房粗動や心房頻拍といった不整脈があります。不整脈の発症する頻度やその他の状況によって治療を行うかどうか判断します。

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カテーテルアブレーション

高周波を発するカテーテルを足の付け根(鼠径部)から挿入して心臓の中に進めます。不整脈の原因となっている箇所に対して高周波による焼灼(アブレーション)を行い不整脈を根治させます。

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心房細動のカテーテルアブレーション
(N Engl J Med 2016;374:2235–2245.より引用)

■ 心房細動のカテーテルアブレーション

心房細動では左心房内にある肺静脈周囲を焼灼します。(上図)多くの施設では当心房細動のカテーテルアブレーションを局所麻酔でおこなっていますが、当院では全身麻酔で行なっています。そのため痛みを感じることはほとんどありません。入院してから退院までの流れは以下の通りです。

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■ 心房細動以外のカテーテルアブレーション

心房細動以外のカテーテルアブレーションは不整脈を誘発し、より詳細な診断をする必要があるため局所麻酔で行います。入院期間は3〜4日です。

■ 退院後の生活

退院日より入浴は可能です。散歩などの歩行も問題ありませんが、自動車運転は退院1週間は控えて下さい。ジョギングなどの心拍数が上昇する運動は2週間程度避けて下さい。また飲酒は不整脈を起こしやすくするため退院してから1ヶ月程度は控えて下さい。
仕事の復帰はその業務内容によって変わりますので入院時に主治医までお尋ね下さい。

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ペースメーカーなど

洞不全症候群や房室ブロックなどの徐脈に対する治療としてペースメーカー植え込みを行います。ペースメーカー本体より微弱な電気を流し、心臓を60回/分以上で動かすことによってめまい症状や失神を防ぐことができます。
ペースメーカーは左前胸部に植え込みます。皮膚を4〜5cmほど切開し本体を植え込みます。通常2本のリード線を心房および心室内に留置して本体に接続します。(下図)
また最近ではリード線の留置を必要としないリードレスペースメーカーの植え込みも行なっています。徐脈の種類によって、また併存疾患などで適応を決定します。

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致死性の頻脈に対しては発作時に電気的除細動を行うために植え込み型除細動器(ICD)の植え込み手術を行うことがあります。ペースメーカーと同様に本体と1本または2本のリード線を挿入し心臓内に留置します。また心不全に対する治療として心臓再同期療法(CRT)を行うことがあります。この場合、心室に2本リード線を留置するためリード線は合計3本になります。これらの手術は全て局所麻酔で行われ、ペースメーカーと植え込み型除細動器の手術時間は概ね1時間程度、心臓再同期療法は2〜3時間程度となっています。ペースメーカー・植え込み型除細動器の新規植え込みでは3泊4日、交換は2泊3日で行います。心臓再同期療法は新規植え込みで1週間、交換は2泊3日で行います。

■ 退院後の生活

退院1週間後、創部が完全に治癒したら入浴が可能です。植え込み側の腕を上げることはほとんど問題ありませんが水泳やゴルフなどの腕を回す運動は2ヶ月程度控えて頂いています。現在使われているペースメーカーは一定の条件を満たせばMRI検査を行うことができます。施行にはいくつか条件がありますので診察時にお尋ね下さい。

ペースメーカーをはじめとした植え込み型デバイスは高圧電流から生じる磁界の影響を受ける可能性があります。詳細は以下のサイトをご参照下さい。
http://www.jadia.or.jp/images/poster/wide/2011.pdf(日本不整脈デバイス工業会ホームページ)

また植え込み型除細動器の手術を受けた方は自動車運転を制限されることがあります。詳細は以下のサイトをご参照下さい。
http://new.jhrs.or.jp/public-site/activities04/pub-icd-crt/(日本不整脈心電学会ホームページ)

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診療実績

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当院では2006年よりカテーテルアブレーションを開始し、現在では年間400件以上の手術が行われています。


2020年2月26日 週刊朝日MOOKより出版されました『手術数でわかる いい病院2020』に、当院が掲載されました。

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朝日新聞出版に無断で転載することを禁じる(承諾番号:20-2197)

君津中央病院における2018年のカテーテルアブレーション件数は452件でした。(全国33位 千葉県1位


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徐脈に対するペースメーカーや致死性の頻脈に対する植え込み型除細動器(ICD)の手術、そして心不全に対する心臓再同期療法としてCRT-P/CRT-Dの植え込み手術を年間100件程度行なっています。(交換も含む)

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医師紹介

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石村 昌之(いしむら まさゆき)
君津中央病院 循環器内科医長
平成20年
同年
平成22年
平成24年
平成28年
平成30年
三重大学医学部医学科卒業
千葉大学医学部付属病院初期研修医
榊原記念病院循環器内科専門修練医
千葉大学大学院循環器内科学博士課程
君津中央病院循環器内科医員
同院循環器内科医長

資格
内科認定医
循環器専門医
不整脈専門医
ICD/CRT研修修了証取得者

外来受診・お問い合わせ

病院までのアクセスは、病院ホームページをご参照下さい。
循環器の新患外来は、月曜日~金曜日の午前8時〜11時に受付しています。
不整脈外来は月曜日・水曜日・木曜日の午後になります。(再診のみ・完全予約制)
紹介状をお持ちの患者さまは、地域連携室へお問合せ下さい。

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【問合せ先】君津中央病院(代表) 0438-36-1071
【紹介予約専用電話】君津中央病院 地域連携室 0438-36-1069

また、当院の不整脈治療についてのご質問は このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までお気軽にお尋ね下さい。

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2020年7月1日