診療内容と特徴
その名前のとおり、「こどもの外科」です。新生児から中学生までの、成人領域では主として消化器外科が相当しますが、泌尿器科、婦人科、胸部外科(心臓・大血管を除く)に及ぶ外科的疾患を広く扱っています。腹痛・嘔吐・血便などの胃や腸の病気を疑わせる症状や、血尿・排尿時の痛みなどおしっこに関する症状、外見上の異常(様々なしこり、胸郭の変形、陰部の腫れ、臍の異常など)などが主な症状です。こどもの手術は単に手術をするだけでなく、麻酔や手術創の問題など、成人とは異なる配慮が必要となります。当科ではこうしたことを考慮し、病気によっては小さな傷での内視鏡手術を積極的に行うなど、地域のこどもたちのためになるよう、医療レベルの向上に努めています。
年間の手術総数は150例前後で、うち1/3~1/2が鼠径ヘルニアあるいはその類縁疾患です。最も多い鼠径ヘルニアは2泊3日の体制が確立しており、クリニカルパスを用いて患者さんにわかりやすい医療を行っております。新生児入院症例は年間10例前後であり、新生児科との協力体制により、重症合併奇形がなければほぼ全例で良好な結果を得ています。一般の内視鏡や超音波検査も積極的に行っており、1999年からは虫垂炎症例を中心に腹腔鏡下手術を治療に導入し、医療レベルの向上に努めています。その他、膀胱尿管逆流症や水腎症などの小児泌尿器疾患や、卵巣腫瘍などの小児婦人科疾患に対しても治療を行っています。在宅管理が必要な症例(中心静脈栄養など)では訪問看護制度を導入しており、大きなトラブルなく管理することが可能となっています。外来診療では便秘による諸症状で来院する症例が多く、年間約100例の便秘症患者を治療しています。漢方薬による治療も多く手がけており、便秘症や肛門周囲膿瘍などに用いて良好な治療成績が得られています。
以下に当科で治療している、頻度の多い疾患について説明します。
患者さんへ 専門医制度と連携したデータベース事業について 『お知らせ』にリンクします。
診療時間・担当医師のご案内
診療スタッフ紹介
氏名 | 四本 克己 | ![]() |
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職名 | 医務局小児外科部長、科長 | |
出身校(卒業年) | 筑波大学(平成5年) | |
認定資格等 | 日本外科学会認定医・専門医・指導医 日本小児外科学会専門医 TNT研修終了 医学博士 |
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専門分野・研究分野 | 小児内視鏡外科、新生児外科 |
非常勤(五十音順)
氏名 | 山田 慎一 | ![]() |
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職名 | ||
出身校(卒業年) | 千葉大学(平成7年) | |
認定資格等 | 日本小児外科学会専門医 日本外科学会認定医 医学博士 |
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専門分野・研究分野 |
診療実績
H28年度 | H29年度 | H30年度 | H31年度 | R2年度 | R3年度 | R4年度 | R5年度 | |
手術総数 | 170 | 136 | 153 | 142 | 154 | 153 | 121 | 82 |
入院総数 | 212 | 149 | 171 | 177 | 189 | 174 | 159 | 116 |
2025年4月1日 定期確認実施