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研究

患者の皆様へ

2017年12月27日
消化器内科

 現在、消化器内科では「レゴラフェニブを導入した肝細胞癌患者の実臨床での安全性と有効性を検証する後向き研究」に関する研究を行っています。今後の治療に役立てることを目的に、この研究では肝細胞癌の患者さんの診療情報などを利用させて頂きます。診療情報などがこの研究で何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。

1.研究課題名および概要
「レゴラフェニブを導入した肝細胞癌患者の実臨床での安全性と有効性を検証する後向き 研究」
2.研究課題概要
 進行肝細胞癌治療において、科学的根拠のある治療はソラフェニブとレゴラフェニブという内服治療です。2009 年にソラフェニブが一次治療として、2017 年にレゴラフェニブが二次治療として保険承認が得られております。一方、レゴラフェニブはソラフェニブの効果が期待できない患者様を対象として世界各国で臨床試験を行い、有効性が証明されました。しかしながら、その臨床試験に参加した日本人は40 名と少なく、本邦の実臨床での安全性と有効性の検証をさらに進めていく必要があります。
 本研究は、千葉県内の複数の施設から、すでに行われているレゴラフェニブの患者さんのデータを集積し、臨床的知見から検証する研究です。
3.研究代表医療機関
研究代表:加藤 直也(千葉大学医学部病院・消化器内科)
参加医療機関
松戸市立病院 消化器内科
船橋市立医療センター 消化器内科
日本医科大学千葉北総病院 消化器内科
国保旭中央病院 消化器内科
国保君津中央病院 消化器科
国立病院機構千葉医療センター
4.本研究で利用する患者さん情報
 この研究においては、2013年7月から2018年5月までに当科で肝細胞癌に対してレゴラフェニブを導入した患者さんを対象として診療録に記載されている患者さんのデータ (採血結果,画像検査など)を用います。
5.本研究において患者さん情報を利用する目的および方法
 前述のように、本研究で収集したデータを用いて、肝細胞癌患者さんにおいてレゴラフェニブの安全性と有効性を臨床的知見から解析を行います。データは、当院の診療録に記載または保存されている患者さんデータを、研究責任医師、または分担医師が遡り照会し収集いたします。
6.本研究において患者さん情報を利用する目的および方法
 本研究で得られた個人情報は、外部に洩れることのないように厳重に管理します。
研究 成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データは、 診療録から収集した後、氏名など個人が特定されない形で匿名化いたします。匿名化の後、データセンター(株式会社エスアールエル・メディサーチ)に登録いたします。試験期間 終了後は、千葉大学大学院医学研究院消化器内科学の教室の鍵のかかる棚で保管します。
7.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合のご相談について
 ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。
文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

本件のお問合せ先
千葉大学医学部附属病院消化器内科
医師 加藤 直也
043(222)7171 内線5241(医局)

君津中央病院消化器内科
医師 畦元 亮作
0438(36)1071

倫理委員会審議結果(平成25年1月24日から令和2年7月21日申請分まで)

添付ファイル:
Download this file (rinrisingi_R2.07.21.pdf)倫理委員会審議結果[令和2年8月25日更新]

患者のみなさまへ

君津中央病院長

君津中央病院では、患者さまに最新かつ最善の治療を提供するよう日々努めているところですが、多くの疾病につきましては、いまだに不明の部分が多く、臨床研究が必要となります。 

病気に対する診断や治療は、日進月歩と言われていますが、現在の診断治療方法もこれまでの数多くの診療実績と臨床研究から出来上がってきたものです。今後もさらに安全かつ高度な医療を行っていくためには、患者さまのより多くの臨床データを分析し役立てることが不可欠です。

 つきましては、患者さまの診療記録を基に医学的事象の検討や検査並びに治療の過程で得られましたレントゲンなどの画像、血液、手術標本など医学的な記録を治療目的のみならず臨床研究の目的にも使用させていただく場合もありますので、患者皆様のご理解とご協力をお願いするものです。

 臨床研究に医学的な記録を使用する場合は、下記内容を厳守し実施いたします。

  1. 使用目的
    臨床的に必要な診療データを集積して、検討、解析することにより病気の診断 や治療の向上に役立てることが目的です。
  2. プライバシーの保護
    研究結果は、学会や医学雑誌などに発表される可能性はありますが、患者さま の氏名をはじめとしてプライバシーは公表されず個人の特定に繋がる情報は公表されません。
  3. 診療記録を使用する場合
    診療記録を使用する場合は、患者さまの診療後の作業になりますので、患者さまの診断や治療に直接影響することはありません。
  4. 費用
    患者さまのご負担はありません。
  5. 同意しない場合の不利益
    臨床研究に対する十分な説明を行いますが、同意については患者さまの自由意思に基づくものですから、同意なさらない場合でも不利益を受けることはありません。また、同意された後であっても、いつでも同意を撤回することができます。

【臨床研究に関するお問合せ先】
君津中央病院 患者さま相談室
電話:0438-36-1071

臨床研究に関する情報公開資料

君津中央病院では、下記の後方視的研究を行います。 研究目的や研究方法は以下の通りです。 この掲示などによるお知らせの後、臨床情報の研究使用を許可しない旨のご連絡がない場合 においては、ご同意をいただいたものとして実施されます。 皆様方におかれましては研究の趣旨をご理解いただき、本研究へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。  この研究への参加を希望されない場合、また、研究に関するご質問は問い合わせ先へご連絡ください。

研究課題名 嚥下音を音響分析により客観的に評価する試み
所属 君津中央病院 リハビリテーション科 言語聴覚室
研究責任者 古川 大輔
研究期間 2017年1月10日~2020年3月31日
研究目的と意義 本研究は、当院に入院され、嚥下障害及び、誤嚥性肺炎が疑われた患者さまに 嚥下評価を実施し、その際に収集された頸部の聴診音を用いて、音響分析を行 います。嚥下音の音響特性が抽出され、可視化されることで、「頸部聴診」による 評価精度の向上が期待されます。
研究内容

1.対象となる患者さま
君津中央病院に、2015 年3月1日~2017年1月31日の間に入院された方で、言語聴覚士による嚥下評価を受けられた患者様。

2.利用するデータ
基本情報(年齢、性別、原疾患)、頚部聴診の音響データ、嚥下内視鏡、嚥下造 影検査、各種嚥下スクリーニング検査の結果。

3.研究方法
本研究は嚥下評価の結果を用いた後方視的研究という方法を用います。収集し たデータについて音響解析を行い、比較・検討いたします。個人情報(プライバ シー)保護には十分留意し、収集したデータは匿名化のうえ厳正に管理します。 本研究で知り得た情報は研究以外の目的には一切使用せず、研究結果を学 会・医学雑誌等で公表する場合にも個人が特定されないようにいたします。この 研究に関して、より詳細な情報を希望される場合は、遠慮なく下記まで御連絡く ださい。

お問い合わせ先 君津中央病院 リハビリテーション科 言語聴覚室
言語聴覚士 古川 大輔
TEL:0438-36-1071(内線6731)