君津中央病院における医療上の事故等の報告状況について
君津中央病院では、医療の提供過程で発生した医療上の事故等について、原因の究明及び再発防止策の検討を行い、これを明らかにすることにより、患者・家族に対し、当院の提供する医療の透明性を確保するため、2019年度~2023年度に発生した医療上の事故等の報告状況を、「君津中央病院における医療上の事故等の公表基準」(以下、「公表基準」という。)に基づいて、包括的に公表いたします。
1 医療上の事故等の報告状況
2019年度~2023年度に発生した君津中央病院におけるアクシデント及びインシデントの報告状況について、包括的に公表します。
医療上の事故などの影響レベル | ||
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インシデント | 0 | 未然に防げた事例 |
1 | 患者への実害はなかった | |
2 | 処置や治療はしなかった | |
3a | 一過性に簡易な処置・治療を要した | |
アクシデント | 3b | 一過性に濃厚な処置・治療を要した |
4a | 障害や後遺症が残ったが、優位な機能障害は伴わなかった | |
4b | 障害や後遺症が残り、優位な機能障害を伴った | |
5 | 死亡 | |
x~x3 | 事例報告 |

[表1] 事象レベル別報告状況の推移
医療の提供過程で発生した「医療上の事故など」を、その影響度レベルに応じて0~x3まで9段階に分類しています。
当院のインシデント報告目標件数は3300件(望ましい報告件数は当院病床数660床×5)です。2022年度までは3000件に満たない状況でしたが、2023年度は4000件を上回る報告がありました。特に「未然に防げた事例」「患者への実害はなかった」事例報告が増えました。インシデント報告の目的は再発を防止するためにあります。
今後も報告する文化の醸成に取り組んでまいります。

[表2] 内容分類別報告状況の推移
内容別に見ますと、薬剤・血液製剤に関するものが最も多く、次いでドレーン・チューブ、検査や転倒・転落となっています。何が起こったのか、なぜ起こったのかという状況をしっかり見極めなければ事故後の対応を適切に導き出すことはできません。
今後も事故事例を分析し、改善への対策を図ることに努めてまいります。