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現在地: ホーム 医療技術局 放射線技術科

 

CTとは(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)の略で人体の周囲からエックス線を照射し、人体を透過投影されたデータをコンピューターによる画像再構成技術によって体の任意の断層像を写し出す装置です。 当院では、高分解能・高速処理能力を兼備えた多列検出器型CTを3台(64列2台、256列)有し、予約・臨時・急患を含め平均110件/日のCT検査を行っています。 また、脳血管・その他の血管・冠動脈3D-CT、大腸CT(CT-Colonography)等の特殊な検査も行っています。 日常点検・保守定期点検を行いDRL2020に沿って適正な線量且つ患者さんにとって有益な検査が実施できるように努めています。 *2017年12月末、GE社製RevolutionCTを導入し、高心拍患者さんの冠動脈CT等の高速撮影やデュアルエナジーを用いた特殊検査(体内金属によるアーチファクト低減、腎機能の悪い患者様の造影剤の低減等)も行えるようになりました。
CT1 CT2 2018CT3

2025年8月8日 掲載内容定期確認実施

 

MRとは(magnetic resonance:磁気共鳴)の略で非常に強力な磁場と電波を使って人体・臓器などの様々な断面像を撮像する検査で、これによって得られる画像をMRI(MR imaging)といいます。原理は強い磁場を持つMR装置の中の人体に外から電波を発信します。すると体内の水素原子が共鳴し微弱な電磁波を発生し、この電磁波を受信測定して画像化する装置です。外見はCT装置と似ていますが最大の違いはエックス線を使わないので被ばくがないということです。 しかし強力な磁場下の検査のため体内に埋め込まれたペースメーカーや金属や磁性体をお持ちの方は検査を受けられないことがあります。検査は大きな磁石の狭いトンネルに入り、そして装置から独特の連続音が聞こえて狭くてうるさいという印象です。検査時間は10分から20分位要しますが痛みはありません。 
検査部位は頭部・頚部・脊髄・胸部・腹部・骨盤・四肢・関節・全身の血管・乳腺など多岐にわたる検査オーダーを受けています。また急性期脳梗塞などの鑑別診断のため24時間体制でMR検査を行っています。

MR1.5T-1 MR3T-1

2025年8月8日 掲載内容定期更新実施

当院放射線技術科では、最新鋭のアンギオ装置を導入し、さまざまな疾患に対する精密な検査と高度な治療を提供しています。この装置は、血管内を詳細に可視化することで、これまで困難であった病変の特定や、カテーテルを用いた低侵襲治療を可能にします。
特に、脳神経外科領域においては、脳動脈瘤のコイル塞栓術や脳梗塞に対する血栓回収術など、一刻を争う脳血管疾患の診断と治療に不可欠な役割を担っています。高精細な画像と3D再構築機能により、複雑な脳血管の走行や病変の形態を正確に把握し、安全かつ確実な手技をサポートします。
また、消化器内科においては、肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)など、局所療法を効果的に行うことで、患者様の負担を軽減しつつ治療効果の向上に貢献しています。
救急科においては、外傷による臓器損傷からの出血に対し、迅速な止血術を行うことで、患者様の生命予後改善に大きく寄与しています。緊急性の高い場面においても、本装置の迅速な画像処理能力が、的確な診断と治療判断を可能にします。
さらに、放射線科では、術後出血やその他腫瘍からの出血に対する塞栓術など、幅広い出血性病変への対応が可能です。画像誘導下で正確に血管を特定し、出血源を遮断することで、患者様の回復を促進します。
当科のアンギオ装置は、これらの専門科と連携し、高度な医療を多角的に提供するための要となっています。私たちは、この先進的な技術を最大限に活用し、患者様一人ひとりに最適な医療を提供できるよう、日々研鑽を積んでいます。

アンギオ装置 アンギオ装置


脳神経外科(外来16)
https://www.hospital.kisarazu.chiba.jp/index.php/shinryo-shokai/noushinkeigeka


2025年8月12日 掲載内容定期更新実施

当院放射線技術科では、心臓・血管疾患の診断と治療を支えるため、2種類の最新鋭心臓血管撮影装置を導入しています。これらの装置は、循環器内科と連携し、患者様の症状に応じた最適な治療を提供することを目指しています。

  1. 冠動脈・末梢血管インターベンション対応装置:精密な診断と低侵襲治療を可能に
    この装置は、主に心臓の冠動脈疾患や下肢の閉塞性動脈硬化症に対する検査・治療に用いられます。

    • 冠動脈造影(CAG:Coronary Angiography):心臓を栄養する冠動脈の狭窄や閉塞を、高精細な画像で詳細に診断します。これにより、虚血性心疾患の原因を特定し、治療方針を決定する上で不可欠な情報を提供します。
    • 経皮的冠動脈インターベンション(PCI:Percutaneous Coronary Intervention):狭窄・閉塞した冠動脈をバルーンやステントを用いて拡張し、血流を再開通させる治療を行います。低侵襲で早期回復が期待できるため、急性心筋梗塞や狭心症の患者様にとって重要な治療選択肢となります。
    • 経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty):下肢動脈などの末梢血管の狭窄や閉塞に対し、カテーテルを用いて血管を広げる治療です。歩行困難などの症状を改善し、生活の質の向上に貢献します。

    この装置は、広範囲な撮影視野と優れた画像処理能力により、複雑な血管構造や病変を的確に捉え、安全かつ効率的な手技をサポートします。

  2. 心筋アブレーション対応装置:不整脈治療の最前線
    もう一方の装置は、主に不整脈に対する心筋アブレーション治療のために特化しています。

    • 心筋アブレーション:心房細動や上室性頻拍などの不整脈の原因となる異常な電気信号の発生源や伝導路を特定し、カテーテルを用いて高周波電流などで焼灼することで、不整脈の根治を目指します。

    この装置は、3Dマッピングシステムとの連携により、心臓内の複雑な電気的興奮状態をリアルタイムで視覚化し、ミリ単位の精度で異常部位を特定することを可能にします。これにより、アブレーション治療の成功率を高めるとともに、患者様の安全性を最大限に確保します。

    当院放射線技術科では、これらの先進的な心臓血管撮影装置を駆使し、熟練した放射線技師が循環器内科医師と密接に連携しながら、患者様一人ひとりに合わせた質の高い検査・治療を提供してまいります。

心臓血管撮影装置 心臓血管撮影装置

循環器内科診療実績
https://kimitsujunkan.iinaa.net/jisseki.htm

不整脈診療
https://www.hospital.kisarazu.chiba.jp/shinryo-shokai/junkankika/fuseimyaku.html


2025年8月12日 掲載内容定期更新実施

 

RI検査は放射線(γ線)を放出する「放射性医薬品」を投与し、目的とする臓器や組織に集まったところをガンマカメラという機械を用いて撮像する検査です。放射性医薬品は静脈から注射するものもあればカプセルを飲んでいただくものがあり、いわゆる薬として人体に直接働きかける効果、効能はなく、あくまでも診断のためごく微量を使用するので副作用などはほとんどありません。RI検査は臓器や組織の機能・代謝情報を得ることができ、当院では主に骨・肺・心臓・脳血流・内分泌系・腫瘍などの検査を行っています。検査目的によってSPECT画像(多断層画像)を用いた画像の作成や解析処理を行い、さらに有益な情報を得るために核医学検査による機能情報とCT画像を重ね合わせたSPECT-CT検査も行っています。検査のお部屋を替えるなどの手間もなく、診断に役立つより多くの情報を提供するよう私たちは心がけています。

また、当院では放射性医薬品から放出される放射線(β線)を利用したRI内用療法も行っており、外来診療にて骨転移に伴う疼痛の緩和や、甲状腺機能亢進症・甲状腺癌の治療に用いられています。

spect ct

2025年8月12日 掲載内容定期確認実施
現在地: ホーム 医療技術局 放射線技術科