地域がん診療連携拠点病院
- 詳細
- 更新日:2022年05月06日
■地域がん診療拠点病院
国・県はお住まいの地域によって提供されるがん医療の質の差をなくすことを目的として、各都道府県の中でのがん医療について、県の中心となる病院、地域の中心となる病院を指定しています。
当院は、平成14年8月13日付けで地域の中心となる病院として、がん診療拠点病院に指定されました。その後「がん診療連携拠点病院の整備について(健発第0201004号)」により、既指定病院として「地域がん診療連携拠点病院」となり、それ以降継続して指定認定を受けております。
■がんの話
■がん化学療法レジメン
■がん相談支援センター
■緩和ケアについて
- 緩和ケアチーム
患者様に必要な緩和ケアが適切に提供できるよう、多職種による緩和ケアチームがあります。
がんと診断された時から生じる不安や心配事、治療中のつらい症状など、主治医と緩和ケアチームが協力して、患者様とご家族を支えます。
チーム構成職種: 身体症状担当医、精神科医、緩和薬物療法認定薬剤師、緩和ケア認定看護師、臨床心理士、理学療法士、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士
■研修の実施体制について
- 厚生労働省では、がん対策推進基本計画(平成19年6月15日閣議決定)において「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」としました。当院ではこれを受けて、平成20年度から「緩和ケア研修会」を毎年開催し、当院及びこの地域の医療従事者が、診断時から適切に緩和ケアが提供できる知見を持つことを目指しています。
参加対象者: 医師、歯科医師、医療従事者
当院の緩和ケア研修会修了者名簿
- がんや緩和ケアに関する研修
上総がんフォーラム他
参加対象者: 医師、歯科医師、医療従事者
最近の開催実績
- 消化器病研修会
参加対象者:医師
最近の開催実績
■院内がん登録について
- 院内がん登録とは
院内がん登録とは、自院の全てのがん患者さまの診断、治療及び予後に関する情報を集め、登録するものです。「地域がん診療連携拠点病院」の指定には様々な要件が定められており、院内がん登録の実施もその一つです。
院内がん登録は、自院のがん診療の機能を明らかにする目的で実施され、その情報を分析することにより、質の高いがん診療の体制づくりに役立てられます。
さらに、その情報は、国立がん研究センターがん対策情報センターで集計された後に国のがん対策の基礎資料として活用され、全国のがん患者さまやご家族への支援につながっていきます。 - 院内がん登録に係る個人情報の取扱いについて
当院では、国立がん研究センターの研修を修了した院内がん登録実務者が登録事務を実施しています。院内がん登録により得られた情報は、「がん登録等の推進に関する法律」及び当院の「個人情報保護方針」に基づき適正に取り扱っています。 - 院内がん登録データの利用について
院内がん登録の情報は以下に掲げる事項について利用しています。
・院内がん登録全国集計及び予後調査へのデータ提供
・千葉県地域がん登録事業及び全国がん登録へのデータ提供
・政策的公衆衛生的必要性が高い調査研究実施機関及び委託機関へのデータ提供
・当院における医療の質向上のための診療支援、研究及び研修のための資料提供
・当院を受診されるがん患者さまの受療状況の把握 - 予後調査について
院内がん登録では、がん医療を評価する重要な指標である生存率を把握するために、紹介医療機関等との受療状況照会又は当院や院内がん登録予後支援事業による住民票照会での予後調査を実施しています。この点について、ご同意いただけない場合は、その旨をお申し出ください。その場合でも診療への不利益は一切生じません。なお、お申し出のない場合は、ご同意いただいたものとして取り扱いますので、ご了承ください。 - 院内がん登録集計結果
2019年症例集計
腫瘍別集計は、主要5部位である胃癌、大腸癌、肝癌、肺癌、乳癌に加え、当院で登録数の多い前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、子宮頸癌の計9部位について掲載しています。
2018年7月に発出された厚生労働省健康局通知「がん診療連携拠点病院等の整備について」の中の一つにPDCAサイクルの確保が挙げられており、施設ごとにがん診療、緩和ケアの提供、相談支援体制等、それぞれの分野について目標設定のうえ具体的取組を計画し、それを評価するといった体制(Plan計画)⇒(Do実行)⇒(Check評価)⇒(Action改善)の4段階を繰り返しながら組織的な改善策を講じることとされています。なお、その際には、医療の質の指標(Quality Indicator。以下「QI」と言います。)の利用や、第三者による評価、拠点病院間の実地調査等を用いる等、工夫することが求められています。
現在当院で実施している各専門領域についてのPDCAは、各分野でがん医療に携わる職員が改めて日々の業務を振り返りながら目標を考える機会となっており、改善点を自分達で再考することで、より質の高い医療の提供を目指しています。
2022年5月6日 定期更新実施
上総がんフォーラム
上総がんフォーラム/緩和ケア研修会
令和元年度~令和3年度実績
回/開催日時 | 演 題 | 演 者 | 開催場所 | 対象者 | 受講者数 |
---|---|---|---|---|---|
第14回緩和ケア研修会 令和4年2月11日 |
緩和ケア基礎研修会 | 講師:清水 わか子 ほか | 君津中央病院講堂 |
院内医療従事者 |
14名 |
第57回上総がんフォーラム 令和3年11月26日 テーマ 泌尿器科 |
前立腺癌における最近の話題 | 千葉大学大学院医学研究院 泌尿器科学教授 市川 智彦 先生 |
君津中央病院講堂 |
院内・院外医師及び医療従事者 |
46名 |
第2回ELNEC-J研修会 令和3年10月9-10日 |
ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラム | 講師:安室 千鶴 ほか | 君津中央病院講堂 |
院内の看護師 |
24名 |
第58回上総がんフォーラム 令和2年11月19日 テーマ 皮膚科 |
①当科における皮膚科エコーの有用性の検討 ②皮膚がんに対する薬物療法と外科療法のトピックス |
①君津中央病院 皮膚科 川原 祐 ②埼玉医科大学国際医療センター 皮膚腫瘍科・皮膚科 教授 中村 泰大 先生 |
君津中央病院講堂 |
院内・院外医師及び医療従事者 |
40名 |
第13回緩和ケア研修会 令和2年11月3日 |
緩和ケア基礎研修会 | 講師:清水 わか子 ほか | 君津中央病院講堂 |
院内医療従事者 |
22名 |
第1回ELNEC-J研修会 令和2年10月10-11日 |
ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラム | 講師:安室 千鶴 ほか | 君津中央病院講堂 |
院内の看護師 |
27名 |
第58回上総がんフォーラム 令和2年11月19日 テーマ 皮膚科 |
①当科における皮膚科エコーの有用性の検討 ②皮膚がんに対する薬物療法と外科療法のトピックス |
①君津中央病院 皮膚科 川原祐 ②埼玉医科大学国際医療センター 皮膚腫瘍科・皮膚科 教授 中村 泰大 先生 |
君津中央病院講堂 |
院内・院外医師及び医療従事者 |
40名 |
第12回緩和ケア研修会 令和2年11月3日 |
緩和ケア基礎研修会 | 講師:清水 わか子 ほか | 君津中央病院講堂 |
院内医療従事者 |
22名 |
第1回ELNEC-J研修会 |
ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラム | 講師:安室 千鶴 ほか | 君津中央病院講堂 |
院内の看護師 |
27名 |
第57回上総がんフォーラム | 新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期(年度内に実施できず) | ||||
第56回上総がんフォーラム 令和2年2月7日 テーマ 泌尿器科 |
前立腺癌検診とホルモン療法 | 横浜市立大学附属市民総合医療センター 泌尿器科・ 教授 上村 博司 |
君津中央病院講堂 | 院内・院外医師及び医療従事者 | 48名 |
第10回上総緩和ケア講演会 令和元年12月12日 |
①事例を通じて地域緩和ケアについて考える ②地域を一つの“バーチャル病院”に見立てる ~栄養をはじめとした生活の視点や現在進行形のACPを中心に~ |
①君津中央病院緩和医療科部長 福井 三恵子 ①君津中央病院医療福祉相談科長 保坂 真紀 ①君津中央病院緩和ケア認定看護師 小幡 里美 ②あおぞら診療所 院長 川越 正平 先生 |
君津中央病院講堂 | 院内・院外医師及び医療従事者 | 96名 |
第55回上総がんフォーラム 令和元年12月4日 テーマ ゲノム医療 |
①当院における遺伝子パネル検査の現況 ②ゲノム医療と遺伝子パネル検査 |
①君津中央病院初期研修医 野本 義長 ②千葉県がんセンター 遺伝子診断部 部長 横井 佐奈 先生 |
君津中央病院講堂 | 君津木更津地区の医療従事者 | 34名 |
第12回緩和ケア基礎研修会 令和元年11月23日 |
緩和ケア基礎研修会 | 講師:清水 わか子 ほか | 君津中央病院講堂 | 院内・院外医師及び医療従事者 | 32名 |
第54回上総がんフォーラム 令和元年9月25日 テーマ 薬 |
①免疫チェックポイント阻害薬の治療を安全に支援するために ②臨床経験から見えてきた胃癌治療に於けるニボルマブの課題 |
国立がん研究センター東病院 ①薬剤部 出町 健 先生 ②消化管内科 川添 彬人 先生 |
君津中央病院講堂 | 院内・院外医師及び医療従事者 | 33名 |
第53回上総がんフォーラム 令和元年7月12日 テーマ FDG-PET |
がん診療におけるPET/CT検査の使い方 | がん研有明病院 核医学部副部長 寺内 隆司 先生 | 君津中央病院講堂 | 院内・院外医師及び医療従事者 | 45名 |
※表中の情報はすべて開催時のものです。
2022年5月6日 掲載内容定期更新実施
消化器病研修会
回/開催日 | 演 題 | 演 者 | 開催場所 | 対象者 | 受講者数 |
---|---|---|---|---|---|
第31回 君津木更津消化器病研究会 令和元年11月6日 |
脾動脈瘤破裂膵嚢胞内穿破をきたした一例 当院で大腸癌イレウスに対するステント治療の現況 |
君津中央病院初期研修医 吉埜稜平 君津中央病院消化器外科部長 西村真樹 |
君津中央病院講堂 | 医療従事者及び介護施設関係者 | 23名 |
第30回 君津木更津消化器病研究会 令和元年5月15日 |
肝動脈瘤の術前診断で手術を施行したspindle cell hemangiomaの一例 IBD領域における適切なバイオ製剤の使い方 |
君津中央病院外科 山澤海人 東邦大学医療センター佐倉病院IBDセンター長 鈴木康夫 |
君津中央病院講堂 | 君津木更津医師会員及び医師 | 25名 |
第29回 君津木更津消化器病研究会 平成30年11月7日 |
肝細胞癌の診断と治療 悪性腹膜中皮腫の術後再発に対して化学療法が著効した1例 |
君津中央病院 消化器内科 叶川 直哉 君津中央病院初期研修医 清水 大貴 |
君津中央病院講堂 | 君津木更津医師会員及び医師 | 23名 |
第28回 君津木更津消化器病研究会 平成30年5月23日 |
迷入した膵管ステントに対しStent retrieverが有用であった1例 膵癌における外科治療の進歩 |
君津中央病院 後期研修医 射矢 れい 東京医科大学茨城医療センター消化器外科主任教授 鈴木 修司 |
君津中央病院講堂 | 君津木更津医師会員及び医師 | 27名 |
※表中の情報はすべて開催時のものです。
2021年7月29日 掲載内容定期確認実施