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ドクターヘリ事業

 

ドクターヘリ『10の証言』(15分14秒)

ドクターヘリの概要

ドクターヘリとは、「救急専用の医療機器等を装備したヘリコプターに救急医療の専門医(フライトドクター)及び看護師(フライトナース)が同乗し、消防機関等の要請により救急現場に向かい、救急現場から医療機関に搬送する間、患者に救命医療を行うことのできる救急専用ヘリコプター」をいいます。
このドクターヘリの導入により、医師による速やかな救命医療の開始とあわせて、適切な高度専門医療機関への迅速な搬送が可能となり、救命率の向上及び後遺障害の軽減を図ることができます。
ドクターヘリ 概要

ドクターヘリ出動の流れ

ドクターヘリの出動は、119番通報を受けた消防の通信司令室または救急現場に出動した救急隊から要請されます。当院のドクターヘリホットラインに要請が入り、フライトドクターが出動を決定すると待機している操縦士及び整備士に出動命令が出され、エンジンがスタートします。同時にフライトドクターとフライトナースはヘリポートへ向かい離陸します。
ドクターヘリの救急現場への到着を早めるため、平成24年3月より、千葉県のドクターヘリ要請基準が変更されました。これまでは、救急隊が救急現場に到着してからドクターヘリの必要性を判断していましたが、「3m以上の高さからの転落、滑落、墜落」、「20分以上続く激しい胸痛、心疾患の既往がある胸痛、突然の激しい胸背部痛」など、要請基準に該当する場合には、消防の通信司令室が救急隊の出動と同時にドクターヘリ出動を要請できるようになりました。ドクターヘリ要請の迅速化と適切な運用が可能となり、preventable death(防ぎ得た死亡)を減少させることに寄与するものと考えられます。
ドクターヘリ 出動の流れ1 ドクターヘリ 出動の流れ2
千葉県ドクターヘリ事業の運用形態は、救急車とのランデブー方式を用いています。この方式では、消防機関からの出動要請によりドクターヘリが出動し、一方、救急車はあらかじめ設定してある救急現場に最も近隣の臨時ヘリポート(公共の運動場、公園、小中学校の校庭など)へ向かいます。飛行中のドクターヘリへ患者の情報とともに臨時ヘリポートの場所を無線で連絡し、臨時ヘリポートでドクターヘリと救急車がドッキングします。医師は救急車内で患者の診療を開始し、ドクターヘリ内へ患者を収容し離陸します。
患者の病態に対応した高度医療機関へ迅速に搬送するため、Uターン(当院への搬送)とJターン(千葉県内及び茨城県南部地域のヘリポートが確保されている医療機関への搬送)を効率的に実施しています。
ドクターヘリ
ドクターヘリ 安全確保 安全確保は、ドクターヘリ運航の最重要課題です。臨時ヘリポートの安全確保は消防機関の協力を得て行っており、安全が確認されないうちに着陸することは、たとえ緊急性の高い場合であっても行うことはありません。天候調査は運航待機室において随時行っており、飛行不能の場合は要請時即座にその旨を伝え、日本医科大学千葉北総病院の運航するドクターヘリの要請又は通常の救急車による搬送を行います。
  ドクターヘリ 天候調査

これまでの出動実績