災害医療への取り組み

基幹災害拠点病院

千葉県では、災害時に多発する重症傷病者に対する救急医療体制を確保するため、高度な診療機能・被災地からの重症傷病者の受け入れ機能・広域搬送の対応機能・災害派遣医療チーム（DMAT）の派遣機能等を備えた「地域災害拠点病院」及びこれらの機能を強化し災害医療に関する研修機能を備えた「基幹災害拠点病院」を指定しています。 当院は、「基幹災害拠点病院」に指定されており、”複数の災害派遣医療チーム（DMAT）を保有し、その派遣体制”を有することとされています。

災害派遣医療チーム（DMAT）とは？

災害の発生直後の急性期（概ね48時間以内）から活動が開始できる機動性を持った、専門的な研修・訓練を受けた医療チームで、医師、看護師、業務調整員（医師・看護師以外の医療職や事務員）で構成されます。 英名Disaster Medical Assistance Teamの頭文字を略して、DMAT（ディーマット）と呼ばれています。

災害派遣実績

・能登半島地震（２０２４年）
・ダイアモンドプリンセス号新型コロナウイルス感染症船内活動（２０２０年）
・令和元年房総半島台風（２０１９年）
・常総市鬼怒川氾濫（２０１５年）
・東日本大震災（２０１１年）

活動報告

■令和6年能登半島地震に係る災害派遣医療チーム（DMAT）の派遣について

千葉県DMAT調整本部からの派遣要請を受け、当院所属のDMAT第1班を1月11日から現地へ派遣し、1月17日に空路、陸路の二手に分かれ、空路組3名は13時45分、陸路組2名は17時15分に無事帰院しました。1月24日からは第2班を派遣しました。

● DMAT第1班派遣

出動日時：令和6年1月11日（木）
派遣隊員：5名（医師1名、看護師2名、業務調整員2名（臨床検査技師、診療放射線技師））
現地活動期間：令和6年1月13日（土）から令和6年1月16日（火）
派遣先：輪島市保健医療福祉調整本部（輪島市役所内））

【第1班（空路組3名）帰院時】	【第1班（陸路組2名）帰院時】
陸路組は空路組に３時間30分遅れての17時15分帰院となりました。
【令和6年1月17日付け読売新聞朝刊社会面より】

● DMAT第2班派遣

出動日時：令和6年1月24日（水）
派遣隊員：4名（医師1名、看護師2名、業務調整員1名（事務職員））
現地活動期間：令和6年1月26日（金）から令和6年1月29日（月）
派遣先：能登中部保健医療福祉調整本部（七尾市能登中部保健福祉センター内）

【第2班 出発時】