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病院指標

令和4年度 君津中央病院 病院指標

【DPC病院情報の公表】

 病院指標公開の目的 当院ではDPC(診断群分類別包括制度)データから、全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、地域の皆さまに情報公開を進めております。この病院指標は、数値やデータを解説することにより、皆さまに当院の特徴や、急性期医療の現状を理解していただくことを目的として公開しております。

【集計方法と定義】

  • 令和4年4月1日から令和5年3月31日までに退院された患者さまが対象
  • 医療保険を使用された患者さまが対象で、自賠責、労災、自費等は対象外
  • 平均年齢は、最初の入院日時点の満年齢
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数 882 241 272 456 694 1163 2011 4277 2690 489
 令和4年度に当院の一般病棟を退院された患者さまの人数(総数13,175人)を10歳刻みの年齢階層別に集計しています。幅広い年齢層の患者さまにご利用いただいていますが、60歳以上の患者さまの占める割合が全体の71.9%で、当地域の高齢化を反映していると思われます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 38 13.61 13.61 18.42 79.92  
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 2.53 3.61 2.94 42.06  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 22 17.05 21.11 36.36 82.18  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2なし 12 1.83 2.86 8.33 47.00  
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 5.60 6.70 0.00 72.70  
 尿路感染症、薬物中毒、誤嚥性肺炎といった急性期の患者さまの緊急入院を多く受け入れています。重症例では救急部門とで密に連携を取りながら治療に当たっています。高齢の患者さまが多いため、病状安定後は必要に応じ院内ソーシャルワーカーが介入し、転院や施設入所を円滑に、安心してお受けいただけます。
呼吸器内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 69 20.74 18.57 8.70 77.41  
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 3.12 3.05 0.00 69.21  
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 41 11.07 13.49 9.76 71.27  
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 11.30 9.24 0.00 51.42  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 23 16.43 21.11 21.74 78.65  
 当科で入院患者が多いのは、悪性腫瘍、間質性肺炎、気胸等の胸膜に関する疾患です。特に悪性腫瘍や胸膜疾患については、呼吸器外科や放射線治療科とも密に連携して治療に当たっています。
消化器内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 311 6.49 8.94 2.25 74.68  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 129 2.82 2.64 0.00 67.95  
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 96 7.11 7.76 0.00 76.68  
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 77 8.23 12.28 1.30 78.10  
060340xx03x01x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 72 15.78 16.92 8.33 79.68  
 消化器内科で最も多い疾患は、総胆管結石と内視鏡治療目的の大腸ポリープとなっています。この他では、胃・大腸などの早期がん及びそれに準じた腫瘍、膵・胆道の悪性腫瘍等が多く、これらに対し内視鏡を用いた治療や外科手術に備えた精査検査、抗がん剤による治療を行っています。
循環器内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 325 2.66 3.04 0.00 69.42  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 264 3.30 4.26 0.38 71.51  
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 249 4.35 4.65 0.00 67.18  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 120 9.68 11.59 3.33 69.10  
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 95 15.23 17.54 7.37 81.87  
 全国平均と比較し平均在院日数が少ないのが特徴です。血管内治療は最新の道具や技術で行われており、夜間休日の当直帯も院内に当科医師が1~2名待機し緊急対応を行っています。
小児科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 67 4.00 5.70 1.49 3.69  
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 62 5.29 5.89 1.61 1.71  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 5.67 6.05 2.33 4.53  
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 手術・処置等1あり 42 2.02 2.09 0.00 3.50  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 41 6.54 5.56 0.00 1.93  
 急性胃腸炎、急性気管支炎、細気管支炎などの感染症、および気管支喘息発作が入院の多くを占めます。食物アレルギーの負荷試験を実施しており、症例が増えてきました。
外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 143 4.38 4.59 0.00 71.86  
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 72 13.96 15.40 1.39 71.85  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 69 9.14 9.00 2.90 71.94  
060035xx010x1x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病あり 53 21.83 24.61 5.66 69.42  
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 6.57 6.93 0.00 59.91  
 当院はがん診療連携拠点病院・3次救急病院であり、地域の中核を為す病院です。外科手術症例は鼠径ヘルニア・胆石・虫垂炎から胃・大腸がん、乳がん、肝・胆・膵領域がん、食道がんまで多岐にわたります。
整形外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 115 27.98 26.42 70.43 79.37  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 91 18.42 22.44 2.20 74.92  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 70 16.39 20.14 1.43 69.59  
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 66 2.00 2.62 0.00 70.82  
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 37 16.30 15.60 13.51 69.68  
 骨折など外傷を中心とした急性期疾患から変形性関節症、脊柱管狭窄症など慢性期疾患まで、多様な運動器疾患に対し、地域の基幹病院として診療を行っています。特に、高齢の患者さまの増加に伴い大腿骨骨折や変形性関節症、脊柱管狭窄症などの疾患が増加しています。また長期療養を要する方も多くみられるため、近隣病院とも連携して継続的な治療を行っています。
形成外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 22 2.41 2.90 0.00 72.32  
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 19 3.32 3.94 0.00 24.21  
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 4 8.75 12.46 25.00 30.00  
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 3 3.00 7.05 0.00 4.67  
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2あり 3 77.33 46.13 0.00 55.67  
 眼瞼下垂は年々増加傾向にあり、診断群分類別患者数ではトップになりました。良性腫瘍は形成外科の主要な手術対象であり、入院手術では脂肪腫が多いです。形成外科で扱うヘルニアは臍ヘルニア(いわゆる出臍)で、単なるヘルニアでなく整容的に問題になる症例が対象です。足病変も近年形成外科で扱うことが多くなりました。治療に難渋することも多く在院日数は長期になっています。
脳神経外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 80 10.69 10.14 12.50 77.69  
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 59 21.75 15.97 42.37 71.36  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 48 9.75 8.54 18.75 53.33  
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 42 2.45 2.95 0.00 62.67  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 38 25.82 19.58 55.26 67.68  
 当院は4市(君津、木更津、袖ケ浦、富津)の三次救急医療を担っているため、転倒や交通外傷で受傷された患者さまが多数搬送され、手術例、非手術例ともに多い状況です。重症頭部外傷、多発外傷などは救急部と連携しながら治療に当たっており、緊急での開頭術も行っています。また国民病と言える脳卒中(くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞)の患者さまも多く、脳梗塞に関しては超急性期治療として静脈投与血栓溶解療法(t-PA)やカテーテルでの血栓回収術を行っています。脳内出血に関してはそのほとんどが血圧管理による保存的加療を選択しますが、必要に応じて緊急での開頭血腫除去術にも対応しています。脳卒中はその多くがリハビリテーションを必要としますが、リハビリテーションの専門医療機関との地域連携を図っています。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の未破裂瘤に対しては、本当に治療が必要かどうか精査し、必要に応じて開頭術(ネッククリッピング術)、血管内治療(脳動脈瘤コイル塞栓術)の治療を選択しています。また、フローダイバーターステント留置術も行っています。
呼吸器外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 97 9.95 10.06 0.00 71.22  
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 2.46 3.05 0.00 73.10  
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 33 2.55 3.11 0.00 71.73  
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 10.57 9.68 0.00 30.93  
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 15 9.40 13.49 0.00 79.00  
 肺がん、転移性肺腫瘍の手術目的の入院、内視鏡検査の入院、肺癌術後若しくは再発時の薬物療法のための入院が上位を占めています。
心臓血管外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 18 22.83 21.78 0.00 71.33  
050163xx9910xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 18 3.78 4.27 0.00 73.11  
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等21あり 14 18.86 19.15 0.00 72.21  
050161xx97x1xx 大動脈解離 その他の手術あり 手術・処置等21あり 12 34.75 28.45 25.00 68.83  
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等11,2あり 手術・処置等21あり 6 26.00 26.75 0.00 70.83  
 弁膜症、虚血性心疾患、胸部・腹部大動脈疾患、末梢血管疾患と、心臓血管関連疾患に対し幅広く治療に当たっています。当領域で最も多い弁膜症では、特に僧帽弁疾患において積極的に弁形成術を行っています。次に多い大動脈疾患については、従来の開胸・開腹による人工血管置換術に加え、より低侵襲なカテーテル治療も取り入れ、患者さんに適した治療法を選択しています。虚血性心疾患に対しては冠動脈バイパス術が主な術式ですが、人工心肺装置を使用しないオフポンプ手術を積極的に行っています。また当院では透析センターも併設されており、内シャント手術を含めたブラッドアクセス造設術も行っています。
小児外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 34 3.26 3.00 0.00 4.00  
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 32 3.00 2.78 0.00 3.34  
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 精索捻転手術等 11 2.55 3.73 0.00 7.82  
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 9 8.33 7.93 0.00 9.67  
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 8 3.00 7.05 0.00 2.25  
 入院全体では鼠径ヘルニアや精系水腫、移動性精巣と停留精巣が多くを占めます。救急疾患では小児でも虫垂炎が上位となっていますが、精巣捻転、精索捻転も多い傾向でした。小児では、膿瘍を伴う虫垂炎(穿孔性)は進行して腹膜炎や周囲臓器と癒着などを起こしており合併症が増えるため待期手術で治療することも多く、初回入院は保存療法のため『虫垂炎 手術なし』の患者数に反映されています。膿瘍を伴わない虫垂炎でも腹膜炎の進行度、程度によっては術後治療に日数を要し在院日数が延長する場合があります。
産婦人科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 67 9.58 9.38 0.00 32.70  
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 64 4.22 4.27 0.00 64.08  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 57 9.05 9.27 0.00 45.05  
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 32 3.94 4.19 0.00 63.16  
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 32 8.38 9.37 0.00 32.06  
 卵巣がん、子宮がんの患者さまに入院化学療法を行っているため患者数が多くなっています。また在院日数は全国平均とほぼ同じであり、適正に治療が行われていると判断しています。子宮の良性腫瘍手術の在院日数も全国平均とほぼ同じであり、適正に治療が行なわれています。
眼科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 638 2.00 2.63 0.00 76.44  
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 41 3.51 5.18 0.00 73.15  
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 35 7.14 8.05 0.00 59.94  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 27 5.63 5.80 0.00 67.93  
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 18 3.78 5.07 0.00 74.44  
 緊急対応が必要な疾患(外傷・黄斑疾患・網膜剥離・緑内障発作など)に対しては、できるだけ速やかな手術・処置を心掛けています。
耳鼻いんこう科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 44 6.70 6.23 0.00 56.64  
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 36 6.14 6.81 0.00 61.11  
03001xxx99x30x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 22 9.00 21.41 0.00 62.82  
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病なし 22 9.05 8.15 0.00 44.82  
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 20 3.10 6.83 0.00 43.85  
 耳鼻いんこう科の治療・手術全般を行っています。DPCコード別で最も多いものは、副鼻腔炎や副鼻腔腫瘍などに対する内視鏡手術で入院される方です。2番目は、耳鼻科領域および頭頸部領域の腫瘍の手術です。3番目はのどや首などの耳鼻咽喉科領域の悪性腫瘍である頭頚部癌の治療の方になります。頭頚部癌では病気の進行や治療により生活の質が落ちることが多く、患者さんとよく相談しながら治療方針を考慮しております。4番目は、急激なのどの痛みで発症し、時に生命に関わる桃周囲膿瘍や喉頭蓋炎の治療の方が多いです。5番目は慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎などの耳の疾患の手術になります。
脳神経内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 33 21.91 15.97 33.33 68.30  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 19 29.95 19.58 52.63 65.63  
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 17 40.65 23.28 64.71 71.29  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 17.75 16.01 18.75 73.13  
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2なし15歳以上 12 21.92 16.85 25.00 64.33  
 当院は脳神経内科の拠点病院として、急性期脳卒中(脳梗塞・脳出血)やてんかん、神経系感染症などの脳神経疾患の診療を行っています。脳卒中などで麻痺等の後遺症のある患者さまについては、専門的なリハビリテーション治療を受けられるよう、回復期リハビリテーション病院と連携し切れ目のないリハビリテーションを行っています。
皮膚科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 26 11.96 13.50 7.69 63.15  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 20 5.60 7.29 0.00 79.70  
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 17 2.76 3.94 0.00 60.35  
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 8 21.00 12.09 0.00 75.25  
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8 2.50 3.61 0.00 51.38  
 患者数における高齢者の割合が多く、皮膚の悪性腫瘍治療での入院が多くなっています。平均在院日数は7日程度を目標にしています。蜂窩織炎・丹毒については全身管理と抗生剤の投与において感受性を重視し、必要十分な治療期間を心がけています。皮膚良性腫瘍については、再建において術後の仕上がりを重視した手術法の選択を心がけています。
泌尿器科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 119 2.53 2.45 0.84 71.50  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 110 6.55 6.85 0.00 73.73  
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 69 11.67 11.30 0.00 70.54  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 61 5.16 5.29 0.00 61.72  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 38 8.13 7.82 0.00 72.97  
 前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌、尿管癌などの泌尿器悪性腫瘍について、ダヴィンチ手術、内視鏡手術、光力学的診断を併用した経尿道的手術、開腹手術、放射線治療、抗がん剤治療など幅広く対応しています。悪性腫瘍以外についても、尿路結石や前立腺肥大症に対するレーザー治療、尿路感染、泌尿器外傷などにも対応しています。前立腺生検では、MRIと超音波検査を融合させ、より精度の高い検査を行っています。
腎臓内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 2 14.50 13.82 50.00 63.00  
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 1 36.00 33.82 100.00 67.00  
110280xx97x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等21あり 1 14.00 24.57 0.00 92.00  
               
               
 常勤医不在ではありますが、近隣施設からの紹介や院内他科の依頼を受け、健康診断での尿検査異常や腎機能障害・腎不全をはじめとする腎臓病全般の診療を行っています。慢性腎不全などにより人工透析が必要な場合や合併症がある場合には、関連する診療科と連携して治療します。また、当院で対応困難な検査(腎生検など)や治療が必要な場合は、千葉大学医学部附属病院・帝京大学ちば総合医療センター・亀田総合病院と連携し対応しています。
膠原病内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 21.04 14.67 4.35 63.17  
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし 7 28.00 15.73 0.00 66.71  
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 5 40.00 34.59 0.00 73.00  
070085xx99xxxx 滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症(上肢以外) 手術なし 3 18.00 12.96 0.00 63.00  
070560xx99x70x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等27あり 定義副傷病なし 3 65.67 18.79 0.00 68.33  
 重篤な臓器病変を伴う膠原病(例:急性間質性肺炎を伴う皮膚筋炎、急速進行性糸球体腎炎を伴う全身性エリテマトーデス等)の治療目的の入院が多くありました。免疫抑制療法に伴う感染症は少なかったです。高齢者ではリハビリ目的の転院、他施設への入所の調整が多くありました。
新生児科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 34 10.26 6.13 0.00 0.00  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 22 17.91 10.92 0.00 0.00  
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等22あり 20 40.90 28.04 0.00 0.00  
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等21あり 17 18.35 10.26 0.00 0.00  
140010x497x3xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1000g未満) 手術あり 手術・処置等23あり 9 100.00 84.67 11.11 0.00  
 当院は地域周産期母子医療センターの認定を受けています。新生児集中治療室(NICU)、新生児治療回復室(GCU)を備えており、早産児、低出生体重児、病的新生児等の入院治療に対応しています。
緩和医療科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 29 23.00 13.49 0.00 74.34  
060020xx9900xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13 32.00 11.12 0.00 74.31  
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 13 20.92 10.79 0.00 76.23  
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 9 28.00 8.36 0.00 78.89  
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 8 25.50 9.71 12.50 72.50  
 最新の医療を尽くしても治療や延命が困難な終末期がん患者さまの疼痛などのつらい症状を和らげ、穏やかに過ごせることを目的とした入院が主体です。積極的な加療を目的としない状況のため、症状が落ち着いた場合は医療施設よりも在宅療養や施設での療養に移行することが多くなり、転院率が低くなっています。疾患の種類としては5大癌や当院での診療の多い悪性腫瘍が多いです。
血液内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり 13 11.77 9.97 0.00 71.23  
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等25あり 12 16.83 19.67 0.00 75.75  
130030xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 11 12.64 15.07 0.00 77.09  
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 5 54.80 30.75 0.00 80.80  
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等25あり 4 6.50 16.47 0.00 80.75  
 血液内科では、骨髄異形成症候群や非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫など造血器悪性腫瘍に対する化学療法を多く行っています。当科には無菌治療室が無いため、強力な化学療法や移植治療は行っていません。
 上記以外に、再生不能性貧血や自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、凝固異常症などの良性血液疾患にも幅広く対応しています。
糖尿病・内分泌・代謝内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 75 11.80 14.28 1.33 65.55  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 9.92 13.43 7.69 58.92  
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 11 10.36 13.16 0.00 63.09  
100120xx99xxxx 肥満症 手術なし 11 12.45 14.43 0.00 55.00  
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 10 3.80 6.41 0.00 63.60  
 入院患者さまのうち、約8割の方が生活習慣と関連のある「2型糖尿病」もしくはそれに関連した疾患です。当科では糖尿病がどのような病気であるか、今後どのような治療をしていけばいいかをご理解いただく目的で、約2週間の糖尿病教育入院を実施しています。個々の患者さまの生活習慣病や合併症に応じて最適な治療方法をご提案します。副腎疾患など内分泌疾患の入院も増加傾向にあります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
 初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌 118 16 27 42 11 49 1 8
大腸癌 52 29 139 60 45 43 1 8
乳癌 16 10 7 3 0 11 1 8
肺癌 79 22 52 68 5 112 1 8
肝癌 28 13 19 10 2 62 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 罹患率の高い5大癌(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)について、病期(ステージ)ごとに入院患者数を集計したものです。当院は「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けており、総合的ながん医療を提供しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
 患者数平均
在院日数
平均年齢
軽症 1 10.00 69.00
中等症 40 15.73 75.45
重症 24 16.50 83.21
超重症 13 17.31 86.08
不明 0 0.00 0.00
 成人(20歳以上)の肺炎の患者さまについて、患者数、平均在院日数及び平均年齢を集計したものです。肺炎の入院治療については、呼吸器内科で診療を行っており、重症度が高い患者さまほど平均年齢が高いことが分かります。
脳梗塞の患者数等
発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内 314 28.37 74.83 44.84
その他 25 35.60 76.76 5.01
 脳梗塞の疾患別の患者数、平均在院日数、平均年齢及び転院率を集計したもので、当院では脳卒中地域連携パスなどを使用し、麻痺等の後遺症のある患者さまについては専門的なリハビリテーションを受けられるよう地域との連携を密にし、早期退院(転院)を進めています。「ICD-10」とは、異なる国や地域から異なる時点で集計された死亡や疾病のデータを体系的な記録、分類、解釈及び比較を行うため世界保健機構(WHO)が作成した分類で、10回目の改訂版を言います。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器内科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 450 1.36 7.83 2.44 74.97  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術) 90 0.00 6.07 0.00 76.84  
K654 内視鏡的消化管止血術 88 1.30 9.80 9.09 74.51  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 85 0.09 1.24 0.00 69.31  
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 57 1.19 7.84 5.26 72.61  
 胆石や腫瘍による胆道閉塞に伴う胆管炎や黄疸を改善するための内視鏡治療、胃・腸などの消化管に生ずるポリープや腫瘍を切除する粘膜下層剥離術を含む各種内視鏡治療、さらには胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸憩室等からの出血に対する内視鏡的止血術等を多く行っています。
循環器内科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 212 1.26 2.35 0.00 67.36  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 177 1.98 2.07 0.56 71.45  
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 132 0.05 11.70 9.09 69.83  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 70 1.40 1.26 0.00 76.79  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 58 0.05 4.55 3.45 71.81  
 心房細動などのアブレーション治療は年間300件前後行われています。再発率が低く合併症も少ないのが特徴です。心筋梗塞などの緊急治療も、2019年10月からは心臓カテーテル室増室により日中にはお断りすることがなくなりました。冠動脈石灰化病変の治療では、ロータブレーターとダイアモンドバック、およびショックウェーブを使い分けながら、安全第一で施行しています。
外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 142 0.98 2.18 0.00 71.78  
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 81 4.74 13.93 4.94 72.95  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 64 1.28 4.39 0.00 60.69  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 44 3.23 10.57 2.27 67.95  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 40 0.78 4.75 0.00 46.30  
 外科手術症例はヘルニア・虫垂炎から胃・大腸がん、乳がん、肝・胆・膵領域がん、食道がんの手術まで多岐にわたります。
整形外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 165 1.18 15.55 2.42 72.21  
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 95 1.74 20.61 57.89 74.63  
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 62 1.42 18.94 25.81 70.34  
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 43 2.09 5.98 6.98 50.72  
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 43 3.40 26.56 72.09 80.95  
 人工股関節や人工膝関節など関節疾患や脊柱管狭窄症など脊椎疾患、高齢者に多い大腿骨骨折など様々な外傷、骨折の手術を行っており、年間件数は1000件ほどになります。人工関節では低侵襲手術や積極的なリハビリテーションを行い、脊椎手術ではナビゲーションシステムにより安全性の高い治療を行っています。外傷、骨折については積極的に早期手術、早期リハビリテーションを行い、合併症をできるだけ回避するよう努めています。
形成外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 12 0.00 1.00 0.00 75.92  
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 9 0.00 1.89 0.00 71.22  
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 6 0.83 1.00 0.00 12.83  
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 5 0.80 1.40 0.00 39.20  
K0021 デブリードマン(100cm2未満) 4 1.00 48.50 0.00 61.25  
 手術別でも眼瞼下垂と良性腫瘍摘出術が形成外科の主な対象疾患です。良性疾患であり在院日数は短期間です。デブリードマンは主に熱傷や足病変、外傷創に対して施行される手術です。治療に時間がかかる症例が多く術後日数も長くなる傾向があります。
脳神経外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 79 0.30 10.42 16.46 79.19  
K1781 脳血管内手術(1箇所) 46 1.00 24.48 23.91 64.35  
K178-4 経皮的脳血栓回収術 37 0.24 29.11 72.97 75.76  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 21 2.00 10.86 9.52 72.86  
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 11 4.45 27.09 27.27 72.73  
 脳神経外科で最も多い手術は慢性硬膜下血腫に対する穿頭洗浄ドレナージ術です。高齢者の頭部外傷後2~3ヶ月後に発症することが多い疾患ですが、認知機能低下が主症状のこともあり、手術で治る認知症の一つです。局所麻酔下で可能なので高齢者でも手術を受けられます。脳梗塞の治療も劇的に変化しており、特に超急性期の脳梗塞患者さまに、カテーテルを用いて脳の血管の詰まった部分の血栓を取り出す方法の有効性が確立されています。当院では千葉県下でも血栓回収術を数多く施行しており、再開通率は極めて高い値を維持しています。くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤に対しては開頭術(クリッピング)、血管内手術(コイル塞栓)も多く行われ、動脈瘤の形状や大きさ、年齢、全身状態などを踏まえて適切な治療を選択、施行しています。また、大きな未破裂脳動脈瘤に対してはフローダイバーターステント留置術も行っています。生活習慣病が原因で脳梗塞の原因となる頚部頸動脈狭窄症に対して、狭窄部にステントを留置する手術を施行しています。塞栓防止や術前後の脳血流の評価等など行い、合併症が起きないように施行しています。脳腫瘍に対する摘出術も、ナビゲーションシステムや術中蛍光撮影などを用いてより安全に行えるようにしています。
呼吸器外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 51 1.31 8.82 0.00 70.75  
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 30 5.43 4.37 0.00 33.47  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 28 1.36 5.39 0.00 72.25  
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 16 1.13 8.75 0.00 72.31  
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 7 14.71 15.00 14.29 59.29  
 近年9割以上の手術で内視鏡(胸腔鏡)を使用しています。肺がんに対する肺葉切除(標準手術)、気胸に対する肺嚢胞切除、肺がんや転移性肺腫瘍に対する部分切除(縮小手術)が上位を占めています。予定手術は可能な限り前日入院とし、また入院前から呼吸リハビリ指導を開始することで、術後の早期離床・早期退院を目指しています。
 肺葉切除は通常8cmの小開胸創と1.5cmのカメラポートで予約を承っていますが、令和2年度からは症例によっては4cmの創、1ヶ所からの肺がん手術(Uni Port VATS)を行っています。
心臓血管外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5551 弁置換術(1弁) 17 6.06 17.76 0.00 72.65  
K5607 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他)) 10 4.20 13.80 0.00 69.90  
K5552 弁置換術(2弁) 7 8.71 34.29 42.86 78.57  
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 7 5.14 15.00 0.00 74.71  
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 5 5.00 21.80 0.00 68.60  
 心臓大血管疾患では手術の4・5日前にご入院いただき、術後2・3週間ほどで退院される方がほとんどです。心不全で緊急入院され薬物治療のみで解決しない場合には、入院継続のまま手術を要することがあります。大動脈瘤や大動脈解離に対しては、患者さま一人一人の病状に応じ人工血管置換やステントグラフト内挿術を選択しています。弁膜症治療においては大動脈弁疾患では主に弁置換術、僧帽弁・三尖弁疾患では弁形成術を基本としています。冠動脈バイパス術単独では人工心肺を使用しない術式(オフポンプ冠動脈バイパス術)を行うことが多いですが、弁膜症や大動脈疾患と同時に手術を行う場合では、心機能に応じて心停止下または心拍動下に行っております。また、当院では透析センターも併設されており、内シャント手術を含めたブラッドアクセス造設術も行っています。
小児外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K836 停留精巣固定術 34 0.94 1.29 0.00 4.12  
K6335 鼠径ヘルニア手術 32 1.00 1.00 0.00 3.34  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 9 0.78 4.78 0.00 11.11  
K6333 臍ヘルニア手術 6 1.00 1.00 0.00 2.00  
K8282 包茎手術(環状切除術) 4 1.00 1.00 0.00 8.00  
 当医療圏内に小児外科疾患で入院・手術加療のできる医療機関は他になく、一般的な疾患が主体となっています。移動性精巣や停留精巣、鼡径ヘルニアや精系水腫、虫垂炎に対する手術が主体です。停留精巣は1-2歳までの早期に手術を行っていますが、移動性精巣を含めて平均年齢が4歳となっています。虫垂炎の手術は腹腔鏡下手術を基本としており、全例で鏡視下に完遂できています。
産婦人科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 77 4.69 6.99 0.00 32.04  
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 74 11.65 6.77 0.00 33.16  
K877 子宮全摘術 62 1.34 6.94 0.00 50.24  
K861 子宮内膜掻爬術 55 0.13 0.31 1.82 51.20  
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 25 0.92 3.36 0.00 42.80  
 選択的帝王切開、緊急帝王切開の数が多いのは既往帝王切開患者数が多く、また近隣の医療機関からハイリスク妊婦を受け入れているためです。術後は合併症もなく、7日で退院しています。
眼科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 642 0.01 1.00 0.00 76.40  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 85 0.74 4.56 0.00 64.58  
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 39 0.00 2.51 0.00 72.95  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 12 0.75 2.75 0.00 75.58  
K279 硝子体切除術 6 0.33 1.00 0.00 74.67  
 白内障手術は、日帰り手術もしくは1泊入院手術で行っております。両眼同日手術は行っておりません。緑内障・糖尿病網膜症など合併症のある症例や難症例も対応しております。
 緑内障手術・硝子体手術は、通常入院で対応しております。全身疾患合併例や透析を施行中の患者様にも対応しております。
耳鼻いんこう科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 42 1.02 4.69 0.00 58.69  
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 30 1.07 6.30 0.00 29.47  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 21 0.00 5.57 0.00 41.33  
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) 16 1.00 1.13 0.00 44.63  
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 16 1.06 3.94 0.00 61.56  
 手術別で一番多いものは、副鼻腔炎などの鼻・副鼻腔疾患に対する。内視鏡手術です。当院では最新のナビゲーションシステムを導入し、安全な手術を心がけております。2番目は、扁桃摘出術で、慢性扁桃炎や睡眠時無呼吸症候群などに行う扁桃摘出術やアデノイド切除術です。3番目は扁桃周囲膿瘍の方に行う切開術です。4番目は、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎などの手術になります。5番目は耳下腺腫瘍の手術になります。いずれの手術でもなるべく苦痛や負担、合併症が少ないように心がけております。耳の手術は手術翌日に退院で、その他の手術も術後4-6日で退院されている方が多いです。
皮膚科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 29 0.48 5.52 0.00 77.62  
K084 四肢切断術(上腕、前腕、手、大腿、下腿、足) 10 10.90 48.90 30.00 63.50  
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 6 0.00 1.83 0.00 66.83  
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 6 0.17 1.17 0.00 61.17  
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) 6 0.50 3.00 0.00 77.83  
 皮膚悪性腫瘍切除については、手術当日の入院を基本とし在院日数は7日を目標としております。糖尿病性足壊疽や下肢閉塞性動脈硬化症に伴う足趾病変においては切断術を施行しております。可能な限り切断部位を限定する目的で、下肢の血流の把握と抗菌剤の適切な選択に心がけております。皮膚皮下血管奇形や血管腫に対しては、手術適応を吟味して対応しております。
泌尿器科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 113 1.06 4.40 0.00 73.68  
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 67 1.06 9.48 0.00 70.37  
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 61 0.98 3.18 0.00 61.72  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 38 0.45 7.61 0.00 70.29  
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの) 36 1.00 6.08 0.00 72.44  
 泌尿器悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術を多く施行しているほか、尿路結石や前立腺肥大症に対する最新のレーザー治療も行っています。当院では平成29年9月から手術支援ロボット『ダヴィンチ』を導入し、前立腺悪性腫瘍の患者さまに手術を行っています。また、小径腎腫瘍の患者さまや転移の無い筋層浸潤性膀胱がんの患者さまに対してもダヴィンチによる腎部分切除術+体腔内尿路変更術を行っています。経尿道的膀胱腫瘍切除術は、光力学的診断を併用し質の高い手術を積極的に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一 0 0.00
異なる 6 0.05
180010敗血症同一 14 0.11
異なる 17 0.13
180035その他の真菌感染症同一 2 0.02
異なる 2 0.02
180040手術・処置等の合併症同一 69 0.52
異なる 2 0.02
 敗血症等について、入院の契機となった病名との同一性の有無を区分して、症例数と発生率を集計したものです。合併症は患者さまの状態により引き起こされる確率は様々であり、臨床上ゼロには成り得ないものですが、細心の注意を払い対応しております。
更新履歴
令和5年9月28日

 

【過去の病院指標】

令和3年度君津中央病院 病院指標
令和2年度君津中央病院 病院指標
令和元年度 君津中央病院 病院指標
平成30年度 君津中央病院 病院指標
平成29年度 君津中央病院 病院指標
平成28年度 君津中央病院 病院指標
平成27年度 君津中央病院 病院指標
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