臨床工学科
理念・沿革
理 念
理念
安全な医療機器を提供し、
チーム医療の一員としてつとめます。
基本方針
1.私たちは技術で臨床に貢献します。
2.ME機器の一括した管理を遂行します。
業務内容としては、人工心肺装置、人工呼吸器、血液浄化療法装置などの生命維持管理装置の操作およびME機器保守点検を中心に様々な医療機器の管理を担っております。当院の勤務体制は、循環器班と透析班に分かれます。循環器班は、心臓カテーテル業務、人工呼吸器管理業務、手術室業務、ME機器管理業務を担当し、ローテーションして幅広く業務をこなせる人材を育成しています。透析班は、血液浄化療法に特化した治療に従事します。循環器班と透析班でもローテーションは行われており、すべての業務を習得するジェネラリスト育成が当科の目標でもあります。専門的な臨床業務である人工心肺操作やカテーテルアブレーション治療など専門知識と経験を必要とする特殊業務も携われるようにしています。医療機器の取り扱いや操作方法などを医師、看護師等に実施している「ME塾」は年2回開催しており、新人看護師向けの講習会、病棟別の勉強会も開催し、医療機器取り扱いの安全性向上に努めています。
沿 革
2022年(令和4年) | 手術室機器使用前点検業務 | |
2021年(令和3年) | 臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定研修開始 | |
2020年(令和2年) | 在宅酸素療法退院前説明開始 | |
2019年(令和1年) | モニタアラームコントロールチーム発足 | |
2018年(平成30年) | 呼吸ケアチーム発足 | |
2016年(平成28年) | 当直業務開始 臨床工学科設立20周年 | |
2014年(平成26年) | 血液浄化療法センター(ベット30床稼働) | |
2013年(平成25年) | ME管理ソフトME-Tomass使用開始 | |
2012年(平成24年) | 血液浄化療法センター(ベット25床稼働) | |
2011年(平成23年) | 血液浄化療法センター新設(ベット20床稼働) | |
2010年(平成22年) | 医療機器安全管理料が50点から100点に加算 院内勉強会を新たに「ME塾」と命名 |
|
2009年(平成21年) | 腎臓内科 血液浄化療法センター開設(ベット数4床) | |
2007年(平成19年) | 医療技術局(医務局より分離)開設 | |
2006年(平成18年) | 臨床工学科設立10周年 アブレーション治療開始 |
|
2004年(平成16年) | 医療安全部・中央手術部開設 辞令交付を得て委員となる | |
2003年(平成15年) | 7月新病院開院(診療科目31科、病床数651床) | |
2002年(平成14年) | 臨床工学科に名称変更 | |
1996年(平成 8年) | 臨床工学室開設 | |
1987年(昭和62年) | 臨床工学技士法 施行 | |
1964年(昭和39年) | 君津郡市中央病院組合と改め、国保直営総合病院君津中央病院と改称 | |
1951年(昭和26年) | 君津郡市国民健康保険団体連合会(郡市国保連)に経営が移管され国保直診施設となる | |
1938年(昭和13年) | 保証責任医療購買利用組合連合会により"愛の君津病院"開院 |
スタッフ紹介
スタッフ 紹介
臨床工学技士―――――――――21名
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
- [出身校]
- 北里大学
- 杏林大学
- 埼玉医科大学
- 首都医校
- 帝京短期大学
- 帝京平成大学
- 東京医薬専門学校
- 東京電子専門学校
- 東海大学
- 日本工学院専門学校
- 日本メディカル福祉専門学校
- 読売理工医療福祉専門学校
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
- [出身校]
- 北里大学
- 杏林大学
- 埼玉医科大学
- 首都医校
- 帝京短期大学
- 帝京平成大学
- 東京医薬専門学校
- 東京電子専門学校
- 東海大学
- 日本工学院専門学校
- 日本メディカル福祉専門学校
- 読売理工医療福祉専門学校
【所属学会・認定資格取得者】
体外循環技術認定士 | 透析技術認定士 |
3学会合同呼吸療法認定士 | 臨床ME専門認定士 |
不整脈治療専門臨床工学技士 | 第2種ME技術実力検定 |
ペースメーカ/ ICD関連情報担当者(CDR)認定 | 心血管インターベンション技師(ITE) |
医療機器情報コミュニケータ(MDIC) | 認定医療機器管理臨床工学技士 |
所 属 学 会
日本医療機器学会
日本臨床工学技士会
千葉県臨床工学技士会
日本体外循環医学会
日本人工臓器学会
日本不整脈心電学会
日本心血管インターベンション治療学会
血液浄化技術学会
業務内容
業 務 内 容
心臓カテーテル業務
心臓カテーテル室での業務は、臨床工学技士をはじめ、医師・看護師・診療放射線技師などのスタッフと連携して安全に検査・治療が行われるように努めています。
当院の心臓カテーテル室は2019年10月より第2カテーテル室の稼働が始まり、緊急症例にも早く対応できるようになりました。稼働開始に合わせて、看護記録などが電子化されました。
カテーテル室の業務は、心電図モニタリング・ポリグラフ操作・圧測定・心拍出量測定・血管内超音波装置(IVUS)・冠血流予備量比(FFR)の操作、ロータブレータの操作などを行っています。急変時には補助循環装置(IABP・PCPS)の操作などがあります。2019年6月には施設認定を取得したことで、新たにIMPELLAも追加されました。
心臓カテーテル検査とは、カテーテルと呼ばれる細長い管を心臓に挿入し、造影剤を用いて心臓の動きや冠動脈の形態・狭窄度・左心室の動きと大きさ・弁の逆流や狭窄などの情報を得ます。冠動脈に狭窄があり、治療が必要と認められた場合には、PCI(経皮的冠動脈インターベンション)が行われます。また、心臓の様々な部位の圧力測定を行い心不全の精査を行います。
その他にも足の血管、シャント血管、腎動脈への治療であるPTA(経皮的血管形成術)も行っています。
PCI施行中には、IVUSや、OCT(光干渉断層法)の操作を行います。これらは冠状動脈造影のみではわからない、血管の内側に沈着したコレステロールなどの動脈硬化性病変を的確に把握でき、ステント治療において正確な診断と治療法の決定に有効な装置です。OCTは当院で2016年から導入され、IVUSより10~15倍の解像度があり、より詳細な冠動脈の構造を知ることができます。また、機能的虚血を表す指標であるである冠血流予備量比(FFR、安静時指標)を測定することで冠動脈狭窄の重症度を表す指標がわかり、治療の診断に有効です。近年は、診療報酬上でも必要になったことから、FFRの件数が急増しています。
ロータブレータ使用の際にはセッティングや回転数などの管理を行います。これは微小のダイヤモンド粒子でコーティングされた先端チップを高速回転させることにより、冠状動脈内の石灰化病変や高度硬化病変を削る装置です。当院では平成30年度よりダイアモンドバック(OAS)が新たに導入されました。ロータブレータより血管の損傷を抑え石灰化病変を治療することが可能となる機械です。また、DCA(方向性アテレクトミー)も新たに導入され、IVUSで冠状動脈内を観察しながら狭窄部位の組織を「かんな」のように削っていきます。
徐脈の患者様に対しては一時的にペーシング機能を補う体外式ペースメーカを留置し操作を行います。
緊急時には補助循環装置であるIABP・ECMO・IMPELLAの導入介助および管理を行います。素早い対応を行うためにスタッフのスキルを統一できるよう新人教育を行っています。
このような業務を通して臨床工学技士は心臓カテーテル業務におけるチーム医療の一員を担っています。医療機器の操作や管理に留まらず、心電図や血圧などの生体情報モニタの監視によって患者様に安全な医療を提供できるよう努めております。
集中治療業務
集中治療業務ではIABP・V-A ECMO(PCPS)・V-V ECMO・IMPELLA・CHDFの管理を行っています。
●補助循環業務
補助循環とは、機能障害に陥った心臓や肺の代わりに循環維持、血液の酸素化を行う装置です。
*IABP(Intra aortic balloon pumping)
経皮的に大動脈内に挿入した専用のバルーンを心臓の拍動に同期して拡張・収縮させることで、心臓の仕事量の軽減をさせる装置です。
*V-A ECMO(Veno-Arterial Extracorporeal membrane oxygenation)
心臓が何らかの原因によって機能障害に陥り、循環動態を保てなくなった際に静脈から脱血した血液を人工肺で酸素加し、ポンプで動脈に送血して循環動態を補助する目的にて使用します。
*V-V ECMO(veno-venous Extracorporeal membrane oxygenation)
肺が何らかの原因によって機能障害に陥り、循環動態を保てなくなった際に静脈から脱血した血液を人工肺で酸素加し、ポンプで静脈に送血して循環動態を補助する目的にて使用します。
*IMPELLA
ポンプカテーテルを経皮的または経血管的に左心室に挿入し、循環補助・左室補助を行う心内留置型の補助循環装置です。 ポンプカテーテルに封入されたインペラと呼ばれる羽根車が回転することにより、左心室内にある吸入部から血液を脱血し、カニュラを経て吐出部の上行大動脈に順行性に送血します。 急性心不全や心原性ショックに対して低侵襲・迅速な挿入による介入ができ、血行動態の安定化、心負荷の軽減・心筋保護による自己心機能の回復が期待されます。
当院では泉工医科工業株式会社製IABP装置(コラートBP3)を3台、泉工医科工業株式会社製ECMO装置(HCS-CFP)を3台、アビオメッド株式会社製IMPELLA装置2台を保有しています。
●持続的血液濾過透析(CHDF)業務
CHDFとは、様々な原因により腎機能が低下してしまった急性期など、持続的に緩徐な設定で血液浄化を行うことで急激なバイタルの変化を抑えるとともに、継続した体液管理を行うことが出来ます。
当院の特徴として腎機能補助のみではなく、感染症などによって起こる全身性炎症性反応群に対して専用のヘモフィルターでCHDFを施行し、サイトカイン除去を積極的に行っています。
年間数例ではありますが、小児CHDFも行っています。
当院では東レ・メディカル株式会社社製の血液浄化装置を7台(TR 55X-Ⅱ:5台、TR 55X-Ⅲ:2台)保有しています。
【持続的血液濾過装置】 |
人工呼吸器業務
人工呼吸器は呼吸機能を代行する生命維持管理装置であり、装置異常等が発生した場合に速やかな対処が必要となる医療機器です。特定の臨床工学技士だけでなく、多くの臨床工学技士で対応する必要があります。OJT(On-the-Job Training)などを通して多くの臨床工学技士が知識や技術の向上につながるよう配慮は欠かせません.。
人工呼吸器業務は、機種選定から始まり、社団法人日本臨床工学技士会から発行された「臨床工学技士のための人工呼吸器ハンドブック」に沿い点検表を作成し、使用前点検、使用中点検、使用後点検を行っています。職員は機器取扱説明書や注意喚起等をME機器管理システム「Me-TOMASS Web」からいつでも閲覧可能となっています。また、機器添付文章に従い、メンテナンススケジュール表を作成し確実にメンテナンスを行うことで人工呼吸器の信頼性を維持しています。経年劣化・老朽化機器に対し廃棄および更新計画表を作成します。
一般病棟、HCUではハミルトンC3、C6(日本光電社製)を使用しています。ASV(Adaptive Support Ventilation)を有効活用し、人工呼吸器からの早期離脱を進めていきます。集中治療室ではInfinity V500、Carina(Drager社製)、NICUではハミングVue(日本光電社製)、Babylog VN500(Drager社製)、SLE5000(東機貿社製)、サイパップ(エア・ウォーター)、ファビアンNIV(エア・ウォーター)小児病棟では、E-360(東機貿社製)を専用機器として使用しています。グラフィックモニタを搭載した人工呼吸器を選定し、各部署ごとに可能な限り機種を統一し、事故防止に努めています。人工呼吸管理の注意点、各種モードやアラーム対応等を採り上げ人工呼吸器が安全に使用できる環境作りや、メーカの協力を得て高いレベルでの呼吸管理を修得できるよう実施しています。
2018年度から人工呼吸器からの早期離脱を目標にRST(呼吸ケアチーム)を発足いたしました。人工呼吸器装着患者様は、肺炎を起こしやすい、寝たきりになりやすいなどのリスクがあります。これらを予防するためには、呼吸についての知識や、人工呼吸器についての知識、技術などが必要です。そしてリハビリ、口腔ケア、栄養の知識なども必須となります。チームにて毎週1回、病棟を巡回し人工呼吸器装着患者様の状態を診る他、安全な呼吸器の使用方法や、効率的で質の高い呼吸ケアが実践できるよう、スタッフにアドバイスを行っています。非侵襲的陽圧換気(NPPV)のマスクによる医療機器関連圧迫創傷(MDRPU)への対策のため、マスクの選定やマスクフィッティング方法の標準化を行い、適切なマスクフィッティングを関連スタッフが同じように行えるように教育を行っています。
【人工呼吸器使用中点検業務】 |
【呼吸器ケアチームラウンド業務】 |
血液浄化療法業務
2009年4月に血液浄化療法センターが開設され、治療ベッド4床で運用を開始しました。
2020年現在治療ベッド30床で稼動しております。内訳として個人用透析装置5台、セントラルとして透析用監視装置25台であり、透析業務通信支援システムはFuture Net Web+(日機装社製)を採用しており電子カルテと連動しています。
透析液清浄化については清浄度の安定したRO水を供給可能であり、洗浄消毒は熱湯クエン酸消毒を採用しています。
毎月臨床工学技士により透析液、RO水を採取しエンドトキシン検査(トキシノメータミニ)、生菌検査(臨床検査科、微生物検査担当へ測定依頼、定量菌数測定培養法、R2A寒天培地)を施行し基準値をクリアした水質を確保しております。
【血液浄化センター】 |
【機械室】 |
【避難訓練】 |
業務内容としてはプライミング、穿刺、返血、を含め透析中の状態管理、検査データ管理、スケジュール管理、条件管理、各透析装置のメンテナンス、年1回の防災訓練の実施等を行っています。2019年より患者参加型の避難訓練を開催し、約半数の患者様とそのご家族に参加いただきました。
穿刺については日本透析医学会推奨の二人組を採用、感染管理の観点から個人防護具(PPE)着用にて行っています。また安全性重視のため穿刺針は逆止弁付きセーフティ針を採用しています。SPP(皮膚潅流圧)測定やシャントエコーも適宜患者に応じて実施しています。返血操作においても感染管理の観点から個人防護具(PPE)着用にて行っています。共に医療安全、感染管理を重んじた治療を心がけています。各種血液浄化療法(血漿吸着、DHP、G-CAP、L-CAP、LDL吸着、腹水濾過濃縮再静注法等)やICUへの出向透析、夜間・休日の緊急透析も行っています。
体外循環業務
体外循環(人工心肺)とは・・・
心臓手術では心臓内の視野を確保するため、心臓を停止させ心臓へ流れ込む血液を遮断します。そのため全身の循環を代行するために人工心肺装置が用いられます。人工心肺装置は主に肺のガス交換の代わりをする人工肺と全身に血液を循環させる血液ポンプで構成されています。また安全に心臓を止めて保護するための心筋保護装置の操作も行っています。
冠動脈疾患に対する冠動脈バイパス手術をから、弁膜症に対する弁置換術、大動脈瘤に対する人工血管置換術などに人工心肺装置を使用しております。当院はドクターヘリの基地局にもなっており、急性大動脈解離などの緊急性を要する手術でも、24時間対応しています。
【体外循環業務】 |
2011年よりSorin社製S5を導入し、遠心ポンプを採用しています。2018年に心筋保護回路に気泡検出器の取り付けを行い、関連団体からのガイドライン「人工心肺における安全装置設置基準(第6版)」をすべて網羅することができました。すべてのポンプを分離型とすることで、コントローラーを集中させることで操作性の向上、人間工学的にも優れていると考えています。さらに、早期よりプレコネクト回路を採用し、誰でも迅速な対応が必要とされる症例に対応できるようトレーニングを行っています。また2018年より回路内圧測定機器にカルディオプレス(JMS社製)、2019年より抗凝固の繊細な管理を目指しHMS(メドトロニック社製)を導入しました。その他にも、発売当初より「体外循環用血液学的パラメータモニタ」CDI500を導入し、2019年にはCDI550に更新しています。脳分離体外循環時には「無侵襲混合血酸素飽和度監視装置」INVOS(COVIDIENCE社製)を用いて局所混合血酸素飽和度を連続的かつリアルタイムにモニタリングしています。人工心肺装置および周辺機器は医療機器安全管理対象機種であるため、1年に1度、製造会社による定期点検を実施し安全を保っております。体外循環支援システムは「Tetra」を使用しています。手術中の麻酔、看護、人工心肺とすべての記録がリアルタイムに閲覧することが可能で情報の共有化がより一層図れるようになりました。使用物品に対してもトレーサビリティーに考慮したシステムであり、患者様に使用された物品はすべて製造番号を登録し使用履歴が保存されることで安全を第一に心がけています。
我々は、安全性を第一に考え質の高い体外循環を提供できるように日々努めています。
不整脈治療業務
*デバイス関連
当院では、ペースメーカ、ICD、CRTの植込み手術および管理を行なっています。
臨床工学科では、ペースメーカ植込み手術に立会い、プログラマーやアナライザーの操作、ペースメーカ外来時のチェックを担っています。また、ペースメーカ植込み患者の手術時や救急外来へ来院した際などの臨時チェックにも対応しています。
*植込み業務
当院では、心臓カテーテル検査室でペースメーカ植込み手術を行なっています。
植込み時の業務は、
・手術時に必要な物品の準備
・シースイントロデューサー、リード、デバイス本体など清潔物の術野への物品出し
・アナライザーによる心内データの測定
・プログラマーによるデバイス本体の設定および、測定
入院中に、看護師によりペースメーカと生活していく上での注意点などの説明が行われます。
【ペースメーカ植込み】 |
【ペースメーカチェック】 |
*デバイス外来業務
当院では、第1週木曜日にICD/CRT外来を、第2,3,4週木曜日にペースメーカ外来をそれぞれ14時~16時に心電図室にて行なっています。受診の頻度は、植込み術後の期間やエピソードの有無によりますが、6~12ヶ月毎に行っています。ペースメーカの電池の寿命が近くなると、3ヶ月毎に受診して頂いています。
外来時の点検は、電池残量、リード抵抗、閾値、波高値の測定、およびエピソードの内容を確認し、作動不全がないか、適切な設定かを確認しています。また、患者様に日常生活において、困っている点や不安な点をお伺いし、患者様のQOLを少しでもあげられるよう務めています。
*カテーテルアブレーション治療業務
当院では、2名体制でカテーテルアブレーション業務に従事しています。
手術中は、ポリグラフ、スティムレータ、アブレータ、3Dマッピングシステム(EnSite 、CARTO)の操作を2名で分担して行なっています。
当院は特に心房細動カテーテルアブレーションに力を入れており、患者様に苦痛を伴わないアブレーションをモットーに、全身麻酔で行っています。
【カテーテルアブレーション治療業務】 |
手術室業務
当院には8部屋の手術室があります。担当が術中における機械の操作、トラブルや修理への迅速な対応を行っています。
【手術室】 |
【麻酔器点検業務】 |
手術室での臨床業務は多岐に渡ります。
整形外科の脊髄や脊椎における手術、心臓血管外科の胸部下行大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤に対する手術においてMEP(運動誘発電位)モニタリングを実施しています。手術後に脊椎麻痺などの発生率を低下させるためです。刺激電極から電流を流すことで四肢の筋肉を収縮させ、筋収縮した際に発生する電流をモニタリングおよび評価を行っています。
泌尿器科の前立腺癌摘出術や膀胱全摘術などでda vinci(INTUITIVE SURGICAL社製)を使用しています。当院ではda vinci Xiを使用しており、セッティングや患者とのドッキング操作、トラブル対応を行っています。1~2cmほど切開しそこからロボットアームを挿入し、術者は3Dモニター画面を見ながらあたかも術野に手を入れているようにロボットアームを動かして手術を行います。低侵襲で出血が少ない、入院期間が短く回復が早いことなどが特徴です。
整形外科のナビゲーション業務では、主に後方・後側方椎体固定術においてナビゲーションシステム(BRAINLAB社製)を用いて手術をサポートしています。事前に医師が作成した手術計画用のCT画像と手術中に3D撮影した画像を合成することで、スクリューを挿入する場所の情報を持った画像ができあがります。この画像により正確にスクリューを挿入することが可能となります。また、従来に比べて透視下で手技を行う時間が少なくなり、スタッフ、患者双方への放射線被曝量も大幅に減少しました。
また、SCS(脊髄刺激療法)は脊椎・脊髄疾患や末梢血管障害、神経障害性などによる痛み神経の支配領域に限局した痛みに対し、刺激装置を植え込んで脊髄に微弱な電流を流し、痛みを緩和する治療法です。植え込み後は患者が自分の痛みに応じて刺激を調節し痛みをコントロールします。この業務ではリードを硬膜外に挿入して試験刺激を行うトライアルの立ち合い、外来にて刺激装置の作動状況のチェックや患者に痛みの場所や度合いを聞きながら刺激の調節や今後の方針の相談などを行っています。
【da vinci業務 】 |
【整形外科ナビゲーション業務】 |
*手術室ME機器点検業務
手術室にある除細動器や体外式ペースメーカ、麻酔器、電気メスなど多くの機器の点検を実施しています。
出力測定や安全機構の動作確認、漏れ電流の測定などを行っています。
ME機器業務
*医療機器管理業務
ME機器管理支援ソフトMe-TOMASSを使用し医療機器管理を行っています。定期点検の年間スケジュールを組み、院内のAEDや保育器、電気メスなどのME機器の点検を行っています。
*医療機器中央管理室
院内全体で共通使用される医療機器を1箇所(医療機器中央管理室)に集めて管理しています。中央管理を行うことにより、必要な医療機器を必要なときに、必要な病棟へ貸し出すことで効率的に運用しています。
また、院内の医療機器をME機器管理支援ソフトMe-TOMASSに登録することによって、所在管理や計画的保守、機器の標準化(統一)を行っています。
【中央医療機器管理室】 |
*作業部屋
故障した医療機器は各病棟より臨床工学室に送られ、点検や修理を行っています。委託修理が発生した際には、医療機器メーカと協力し現場での医療機器の使用に支障が出ないように代替器や修理の手配を行っています。
【作業部屋風景】 |
*各種点検器具
ME塾
ME 塾
臨床工学科では医師、看護師の方々に医療機器の取り扱いや操作方法などの院内勉強会を定期的に実施しており、この勉強会を2010年度より「ME塾」と命名しました。講師は臨床工学技士だけでなく、専門的な内容に関してはその分野でご活躍されている先生をお呼びして講演していただいています。多くの受講者より、知識が得られると毎年好評で、多数の参加をいただいています。
開催年度 | テーマ・内容 | 講師 | |
---|---|---|---|
2022年度 | 第23回 | 「透析患者看護の実際」 | 透析看護認定看護師 林 美和先生 |
「バスキュラーアクセスの作成と特徴」 | 臨床工学科 前田 一歩 | ||
第22回 | 「血液浄化療法の原理と概要」 | 臨床工学科 羽山 智貴 | |
「透析療法を受けている患者の特徴」 | 透析看護認定看護師 林 美和先生 | ||
2021年度 | 第21回 | 「不整脈治療」 | 臨床工学科 芳森 亜希子 |
第20回 | 「心電図の基礎」 | 臨床工学科 中野 僚哉 | |
2020年度 |
第19回 | 「輸注・輸液ポンプの取り扱い」 | 臨床工学科 望月 純也 |
「心電図モニタ解析」 | 臨床工学科 芳森 亜希子 | ||
第18回 | 「生体情報モニタの基礎」 | 臨床工学科 前田 一歩 | |
「モニタアラームコントロール」 | 臨床工学科 初川 雅俊 | ||
2019年度 | 第17回 | 「SpO2とCO2の理解と呼吸管理への応用」 | 日本光電株式会社 小出 大輔先生 |
業績・実績 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
カテーテル業務 | カテーテル件数 | 1535 | 1589 | 1449 | 1525 | 1510 | 1528 |
PCI | 549 | 547 | 447 | 502 | 448 | 471 | |
PTA他 | 110 | 77 | 92 | 79 | 106 | 110 | |
不整脈業務 | ABL | 452 | 382 | 278 | 289 | 252 | 227 |
PM | 70 | 81 | 84 | 107 | 109 | 130 | |
ICD・CRT | 15 | 22 | 10 | 22 | 17 | 24 | |
集中治療業務 | IABP | 26 | 28 | 22 | 25 | 32 | 25 |
V-A ECMO | 18 | 21 | 16 | 28 | 25 | 27 | |
V-V ECMO | 5 | 2 | 5 | 2 | 2 | 4 | |
IMPELLA | - | 3 | 16 | 13 | 11 | 20 | |
CHDF | 67 | 94 | 80 | 54 | 69 | 59 | |
ME機器点検 | 始業 | 2671 | 2759 | 3182 | 2478 | 2996 | 4296 |
使用中 | 7638 | 8420 | 8021 | 8795 | 8421 | 7883 | |
定期 | 1871 | 2055 | 2303 | 2414 | 2664 | 2670 | |
修理数 | 847 | 779 | 1035 | 1072 | 1151 | 939 |
2023年度実績
【口演】
夛田和弘、前田一歩、初川雅俊、芳森亜希子、佐々木優二:医用テレメータにおける電波障害の原因究明:第98回日本医療機器学会、2023.7.1(横浜)
芳森亜希子、石村昌之、望月純也、中野僚哉、田島秀明、大矢勝也、夛田和弘:側副血行路をもつマーシャル静脈に対するケミカルアブレーションの効果:第69回日本不整脈心電学会学術大会、2023.07.07(福岡)
芳森亜希子、石村昌之、大矢勝也、中野遼哉、田島秀明、望月純也、夛田和弘、藤本善英、山本雅史:心房細動に対するカテーテルアブレーション後、遅発性冠攣縮性狭心症を発症しPEAとなったICD植込み後の一例:第31回日本心血管インターベンション治療学会、2023.08.04(福岡)
中野僚哉、石村昌之、望月純也、中野僚哉、田島秀明、大矢勝也、夛田和弘:頸静脈リードの三尖弁逆流および予後への影響:第69回日本不整脈心電学会学術大会、2023.07.06~07.08(北海道)
前田一歩、田中美樹、夛田和弘、越後大将、芳森亜希子、佐々木優二:医療安全・感染対策に基づいた気管支鏡中央管理体制の構築:第33回日本臨床工学会、2023.7.21~7.23(広島)
鈴木智之、芳森亜希子、初川雅俊、田島秀明、前田一歩、夛田和弘、佐々木優二:人工心肺中のHES製剤の違いによる術後急性腎障害発症に関する検討:第48回日本体外循環技術医学会大会、2023.10.21~2023.10.22(宮城)
飯野力樹、夛田和弘、森口英明、芳森亜希子、茂木健、田島羽月、羽山智貴、佐々木優二:自己血管シャントにおける治療評価として静脈圧が有用だった1例:第28回千葉県臨床工学技士会、2024.3.13(千葉)
春原青空、芳森亜希子、夛田和弘、大矢勝也、佐々木優二:当院におけるShockWaveの使用経験:第28回千葉県臨床工学技士会 、2024.3.13(千葉)
【講演】
夛田和弘:千葉県臨床工学技士会 若手技士向けセミナー、2023.02.01~2023.02.25(Web開催)
夛田和弘:関東地域における電波利用推進協議会ハンズオンセミナー、2023.6.25(東京)
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2023.04.16(Web開催)
芳森亜希子:EPSの基礎知識~心内心電図の読み方~.BIOTRONIK社内講演、2023.05.10(Web開催)
芳森亜希子:Micra植込み時臨床工学技士はなにをしている?~術前・術中の注意点~.第23回日本心臓植込みデバイスフォローアップ研究会、2023.06.03(岡山)
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2023.07.09(Web開催)
芳森亜希子:You Can Do it!!急変時対応~私の考える急変の予兆と初動~.第31回日本心血管インターベンション治療学会、2023.08.05(札幌)
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2023.09.24(Web開催)
芳森亜希子:カテーテルアブレーション~心房細動~.BIOTRONIK社内講演、2023.10.05(Web開催)
芳森亜希子:FFR/NHPRsの基礎.PCI Optimization by Physiology and Imaging、2023.10.07(Web開催)
芳森亜希子:ECMO導入時の注意点.TokyoLIVE2023/第62回CVIT関東甲信越地方会、2023.10.13(東京)
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2023.11.26(Web開催)
芳森亜希子:当院のペースメーカフォローアップ.不整脈トータルケアセミナー、2023.12.01(Web開催)
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2024.01.28(Web開催)
芳森亜希子:PSVTについて.BIOTRONIK社内講演、2024.02.29(Web開催)
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2024.03.31(Web開催)
中野僚哉:千葉県臨床工学技士会 若手技士向けセミナー、2023.09.01~2023.09.31(Web開催)
中野僚哉:循環器コメディカル研究会 第9回学術集会、2023.09.02(東京工科大学)
田島秀明:第30回 Chiba Society Of PerfusionTechnique、2024.2.10(千葉)
【座長】
夛田和弘:ランチョンセミナー共催セミナー②.千葉県臨床工学会、2024.03.24(千葉)
芳森亜希子:心房細動アブレーション.ADATARA LIVE Demonstration、2023.06.02(福島)
芳森亜希子:一般演題ABL7.第69回日本不整脈心電学会学術大会、2023.07.07(札幌)
芳森亜希子:コメディカルとドクターのためのベーシックビデオライブPart2 .TOPIC2023、2023.07.15(東京)
芳森亜希子:シンポジウム9 安全なCIEDs管理のための技術革新.第33回日本臨床工学会、2023.07.21(広島)
芳森亜希子:メディカルプロフェッショナルBest Abstract賞選考会.カテーテルアブレーション関連秋季大会2023、2023.11.18(博多)
芳森亜希子:ワークショップ②症例レクチャー:実症例で学ぶ~次世代からの挑戦~.第11回日本EP・アブレーション技術研究会、2023.11.19(博多)
芳森亜希子:第6回千葉メディカルスタッフ研究会2024、2024.02.04(千葉)
芳森亜希子:ペースメーカの基本設定を再考しよう~ココこだわってます!~.第16回植込みデバイス関連冬季大会、2024.02.09(広島)
芳森亜希子:一から学ぶPhysiology.Tokyo Physiology 2024、2024.03.02(東京)
芳森亜希子:職能調査委員会報告.第28回千葉県臨床工学会、2024.03.24(千葉)
中野僚哉:一般演題④(循環・その他).千葉県臨床工学会、2024.03.24(千葉)
【コメンテーター】
夛田和弘:総務省及び電波環境協議会「医療機関における安心・安全な電波利用推進シンポジウム」におけるパネルディスカッション、2023.02.01~2023.03.31(Web開催)
夛田和弘:第52回日本医療福祉設備学会「シンポジウム 医用テレメータの建築ガイドラインが浸透するためには?医療現場、業者から見た建築ガイドラインの有用性と課題」、2023.11.16(東京)
芳森亜希子:第3回Electrophysiology Operator Meeting、2023.04.27(Web開催)
芳森亜希子:Medtronic Reveal LINQ講演会、2023.06.22(Web開催)
芳森亜希子:コメディカルケースセッションPart 1.TOPIC2023、2023.07.14(東京)
芳森亜希子:冠動脈の石灰化病変に対する治療戦略 第17回Webセミナー.CVIT、2023.11.15(Web開催)
芳森亜希子:シンポジウム2 若手教育セッション「わたしのお悩み相談室」.第34回日本心臓画像動態学会、2024.01.13(横浜)
芳森亜希子:ATPを使いきれ!~患者に届けiのrデバイスプログラミング.Medtronic 研究会、2024.01.25(Web開催)
芳森亜希子:Imagingから読みとく臨床.Tokyo Physiology 2024、2024.03.02(東京)
芳森亜希子:Drs and Medical staff合同セッション ExpertとImagingとPhysiologyを読み解く!Tokyo Physiology 2024、2024.03.03(東京)
【選考委員】
芳森亜希子:MP Best Abstract賞選考会.第4回日本不整脈心電学会関東甲信越地方会、2024.01.20:東京
2022年度実績
【口演】
芳森亜希子、石村昌之、夛田和弘、望月純也、中野僚哉、田島秀明、大矢勝也:左房後壁隔離後にRoof dependent atrial flutterを認めた1例. アブレーション秋季大会2022、2022.11.25:新潟
中野僚哉:ペースメーカ 症例報告 トラブルシューティング. 第13回 Tokyo Arrhythmia Comedical Conference~トラブル、難渋症例から学ぶ~、2022.12.17:東京+Web開催
森口英明、芳森亜希子、夛田和弘:当臨床工学科科におけるインシデント、ヒヤリハットアンケート報告調査. 第60回全国自治体病院学会、2022.11.11:沖縄
佐々木優二、夛田和弘、芳森亜希子、田島秀明、鈴木智之:V-V ECMOにおける人工肺並列使用の評価. 第60回全国自治体病院学会、2022.11.11:沖縄
佐々木優二、児玉美香、田中悦子:医療技術部門における人材育成の取り組みと問題. 第62回全国国保地域医療学会、2022.09.16:千葉
桑田優也、夛田和弘、田島秀明:「病棟で安心して人工呼吸器管理を行える」ために呼吸ケアチームでできること. 第62回全国国保地域医療学会、2022.09.16:千葉
藤平みなみ、芳森亜希子、夛田和弘、田島秀明、大矢勝也、鈴木智之、佐々木優二:当院のIMPELLA使用成績. 第27回千葉県臨床工学会、2023.03.12:千葉
川﨑雅士、桑田優也、夛田和弘、芳森亜希子、田島秀明、吉田益美、今野日登美、佐々木優二:多職種で取り組む医療関連機器圧迫創傷対策について. 第27回千葉県臨床工学会、2023.03.12:千葉
【講演】
芳森亜希子:心電図の基礎.第14回千葉IVR技術セミナー、2022.05.29:Web開催
芳森亜希子:ペースメーカフォローアップ.ADATARA LIVE Demonstration、2022.06.03:Web開催
芳森亜希子:ペースメーカフォローアップ.BIOTRONIC Webinar、2022.11.08:Web開催
芳森亜希子:ペースメーカ症例報告.Abbott CEIDS コンテンツオンライントレーニング、2022.09.30:Web開催
芳森亜希子:CEIDs業務における臨床工学技士の関わり~植込みから退院まで~.第15回植込みデバイス関連冬季大会、2023.02.25:仙台
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.05.01:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.07.31:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.09.04:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.11.06:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2023.01.15:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2023.03.19:Web開催
【コメンテーター】
芳森亜希子:コメディカルセミナー1 タスクシフト(働き方改革).TOPIC、2022.07.09:Web開催
芳森亜希子:コメディカルセミナー1 基礎編 看護師さん100人に聞きました FFRのぎもん? .Tokyo Physiology 2023、2023.03.03:東京
2021年度実績
【口演】
芳森亜希子、夛田和弘、森口英明、初川雅俊、望月純也、越後大将、田島秀明、中野僚哉、桑田優也、大矢勝也、鈴木智之、佐々木優二:当院におけるIMPELLA使用経験. 第31回日本臨床工学会、2021.05.22:Web開催
芳森亜希子、藤本喜英、夛田和弘、初川雅俊、望月純也、越後大将、田島秀明、中野僚哉、望月葵、桑田優也、大矢勝也、鈴木智之、佐々木優二:イメージングガイド下PCI施行後の第2世代DESと第3世代DESのTLRの比較. 第29回日本心血管インターベンション治療学会CVIT、2021.02.20:Web開催
芳森亜希子:達人ドクターに聞く!症例から学ぶ一つ上のphysiology Part1.Tokyo Physiology 2022、2022.03.05:Web開催
中野僚哉、石村昌之、芳森亜希子、夛田和弘、望月純也、田島秀明、初川雅俊、大矢勝也、山本雅史、佐々木優二:頻拍周期が交互性に変化した心房頻拍の1例.第9回日本EP・アブレーション技術研究会、2022.02.26、Web開催
鈴木智之、森口英明、夛田和弘、芳森亜希子、茂木健、初川雅俊、望月純也、越後大将、田島秀明、中野僚哉、前田一歩、桑田優也、大矢勝也、羽山智貴、佐々木優二:先天性代謝異常症に伴う高アンモニア血症に対してCHDFを施行した1例. 第31回日本臨床工学会、2021.05.22:Web開催
鈴木智之、芳森亜希子、夛田和弘、森口英明、茂木健、初川雅俊、望月純也、越後大将、田島秀明、中野僚哉、前田一歩、桑田優也、大矢勝也、羽山智貴、藤平みなみ、川崎雅士、飯野力樹、佐々木優二:COVID-19肺炎に対してV-V ECMOを導入し人工肺並列使用により救命できた1例、第26回千葉県臨床工学会、2022.03.25:千葉
田島秀明、芳森亜希子、夛田和弘、森口英明、茂木健、初川雅俊、望月純也、越後大将、田島秀明、中野僚哉、前田一歩、桑田優也、大矢勝也、鈴木智之、羽山智貴、藤平みなみ、川崎雅士、飯野力樹、佐々木優二:補助循環、管理方法とスタッフ間の役割、第28回chiba society of perfusion technique、2022.02.12:千葉
【 座長】
芳森亜希子:第1回Chiba Co-Medical Training 2021@Physiology Seminar、2022.04.27:Web開催
芳森亜希子:ベーシックセミナー合併症の予防と対策-あなたはどう動く?-Case2.TOPIC2021、2021.07.10:Web開催
芳森亜希子:第2回Chiba Co-Medical Training 2021@Physiology Seminar、2021.12.07:Web開催
芳森亜希子:カテ室での危機対応(PCI中の合併症).第4回千葉メディカルスタッフ研究会、2022.02.20:Web開催
芳森亜希子:体表面心電図の基礎~アブレーション前に見るべきポイント~.第9回日本EPアブレーション技術研究会、2022.02.26:Web開催
芳森亜希子:達人ドクターに聞く!症例から学ぶ一つ上のphysiology Part2.Tokyo Physiology 2022、2022.03.05:Web開催
芳森亜希子:TERUMO Imaging Conference、2022.03.30:君津中央病院 4階講堂 初川雅俊:セッション1(呼吸・循環)、第26回千葉県臨床工学会、2022.03.25:千葉
【 講演】
芳森亜希子:当院におけるIMPELLA使用経験.第1回千葉県臨床工学技士IMPELLAシンポジウム、2021.09.29:Web開催
芳森亜希子:当院のリードレスペースメーカ植込み~管理.日本メドトロニックWednesday Webinars Short Lecture、2021.11.17:Web開催
芳森亜希子:当院の教育方法.第12回Tokyo Arrhythmia Comedical Conference、 2021.12.04:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.12.26:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.02.11:Web開催
芳森亜希子:心・血管カテの電気的負荷.臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修、2022.03.13:Web開催
中野僚哉:千葉県臨床工学技士会 若手技士向けセミナー.2021.07.01~2021.07.31:Web開催
【コメンテーター】
芳森亜希子:ビデオライブ第2部コメンテーター.TOKYO LIVE 2021、2021.10.15:東京
芳森亜希子:コメディカル Physiology中継ライブ.Tokyo Physiology 2022、2022.03.04:Web開催
芳森亜希子:コメディカル Physiologyビデオライブ.Tokyo Physiology 2022、2022.03.04:Web開催
2020年度実績
【口演】
●芳森亜希子
Marshall静脈への化学的アブレーションが奏功し、Marshall bundleを介した心房頻拍が停止した一例. 第30回日本臨床工学会、2020.09.29:Web開催
イメージングガイド下PCI施行後の第2世代DESと第3世代DESのTLRの比較. 第29回日本心血管インターベンション治療学会CVIT、2021.02.20:Web開催
●鈴木智之
先天性代謝異常症に伴う高アンモニア血症に対してCHDFを施行した1例. 第25回千葉県臨床工学会、2021.03.21:Web開催
【座長】
●芳森亜希子
コメディカルライブコース2. Tokyo Physiology2021:2021.03.13:Web開催
【講演】
●芳森亜希子
カテーテルアブレーション業務の立会いに関する臨床工学技士の対応. Abbott Webinar、2020.06.26:Web開催
カテ室で使用する補助循環を知ろう! ECMOの基礎.千葉アンギオ技術研究会、2020.09.26:Web開催
研究デザインをどのように構築したか~循環器編~第28回千葉県臨床工学技士会勉強会、2020.12.06:Web開催
【コメンテーター】
●中野僚哉
CEさん必見!EP中はここを見よう.夏季EP Web講演会、2020.08.23:Web開催
臨床工学技士とは
臨床工学技士とは
『医師の指示の下に呼吸、循環、代謝に関わる生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする』
(臨床工学技士法第2条)
とされています。
臨床工学技士はCE(Clinical Engineer)と呼ばれ、近年の医療機器の目覚ましい進歩に伴い、医学的・工学的な知識を持つ専門家として医療の重要な一翼を担う厚生労働省認定の国家資格を持つ職種です。医師の指示の下、他の医療スタッフと共に人工心肺や人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作及び保守点検を行います。医療関係職種の中で医師以外の看護師や放射線技師のような医療技術者のことをコ・メディカルと呼びますが、臨床工学技士もその中の一職種です。臨床工学技士は現代医療においてチーム医療に不可欠な存在です。
また、高度な専門性を持った臨床工学技士に対し、関連学会と日本臨床工学技士会が認定制度を設けています。
・体外循環技術認定士
・3学会合同呼吸療法認定士
・透析技術認定士
・日本アフェレシス学会認定技士
・臨床高気圧酸素治療装置操作技師
・臨床ME専門認定士
・血液浄化専門臨床工学技士
・不整脈治療専門臨床工学技士
・呼吸治療専門臨床工学技士
・高気圧酸素治療専門臨床工学技士
・手術関連専門臨床工学技士
・内視鏡業務専門臨床工学技士
・心・血管カテーテル専門臨床工学技士
3年制の臨床工学技士養成専門学校もしくは4年制大学を卒業することにより、臨床工学技士国家試験の受験資格が得られ、国家試験に合格して厚生労働省から免許が与えられます。
呼 吸
呼吸の仕組み
私たちが無意識に行っている呼吸によって、体の中の酸素と二酸化炭素が常にバランスよく保たれているのです。
この酸素を取り込み、二酸化炭素を排出することを「呼吸」といいます。
肺には筋肉がないため、自分で広がったり縮んだりできませんが、横隔膜とろっ骨の間をつなぐ筋肉によって呼吸運動が可能になります。息を吸うとき横隔膜が下がり、ろっ骨が上がります。そして肺に空気が吸い込まれます。
息を吐くとき横隔膜が上がり、ろっ骨が下がります。そして肺から空気が押し出されます。 もし息を吸って、吐くことができなくなったら・・・
私たちの体には必要な酸素が取り込まれず、体内で発生した二酸化炭素を排出することができなくなり、最悪の場合、細胞が死滅してしまいます。
このように呼吸ができなくなってしまった場合、あるいは肺の機能が低下して酸素を充分に取り込めなくなってしまった場合に使用されるのが、人工呼吸器です。この人工呼吸器が装着されている患者様のもとへ行き稼働動点検を行ったり、安心して使って頂けるように定期点検などを行っているのが臨床工学技士です。
循 環
循環の仕組み
もし、血液を体中に巡らすことができなくなったら、細胞に必要な酸素が取り込めず、体内で発生した二酸化炭素を排出することができなくなり、細胞が死んでいってしまいます。
そこで、循環が何らかの原因でできなくなった場合に使用されるのが人工心肺装置、補助循環装置です。人工心肺装置、補助循環装置とは、心臓や肺が行っている機能を代行して体中に血液を送りこみ補助的に循環させる装置です。
血 液 浄 化
代謝の仕組み
これらを担っている臓器が腎臓です。腎臓は血液を濾過することで老廃物を排出しています。この老廃物とは窒素を含んだ窒素系老廃物で、クレアチニン、尿素、尿酸などです。これらはタンパク質が体の中で利用された後の分解産物で有害な物質です。
もし、血液中の不要な物質を体の外に出すという行為ができなくなったらどうなるでしょうか。
体内で発生した有害物質や不要な水分を排出することができなくなり、どんどん体の中にたまっていってしまい最終的には死に至ることもあります。
そこで、この代謝ができなくなってしまった場合に使用されるのが人工透析装置です。人工透析によって血液中の不要な物質や水分を排出させ、必要な物質を補充して腎臓の働きを代行する仕組みです。
臨床実習・病院見学・お問合せ
臨床実習
2009年度より学生に現場の雰囲気と仕事の環境を勉強するために臨床実習を行っています。実習内容は主に人工呼吸器、補助循環業務、心臓カテーテル業務、心臓デバイス植え込み業務などの集中治療室実習。人工心肺装置等について学ぶ手術室業務。医療機器管理システムや医療機器整備などの医療機器管理業務実習、血液透析や血球吸着療法、透析装置のメンテナンスなどの血液浄化療法業務と大きく4項目に分けて実施しています。
受入養成校
帝京平成大学 |
東京医薬専門学校 |
帝京短期大学 |
読売理工専門学校 |
読売理工医療福祉専門学校 |
首都医学校 |
病院見学
当院にはカテーテルアブレーション業務や心臓カテーテル業務、人工心肺業務の見学に他施設の方々が来られています。昨年度は千葉県だけではなく遠方から当院の業務を見学に来られる方々もいました。また、就職活動の学生が見学に来られることもあり、半日だけですが当院の臨床工学技士の業務や治療業務の一部を見学してもらっています。
病院名 | 職種 | 病院名 | 職種 |
東京医療センター | ME | 池上総合病院 | ME |
東京大学医学部附属病院 | ME | 群馬東邦病院 | Dr・ME |
亀田総合病院 | ME | 東葉クリニック | ME |
東海大学医学部附属病院 | ME | 高槻病院 | ME |
岡村記念病院 | ME | 総合病院旭中央病院 | ME |
鹿嶋ハートセンター | Dr・Ns・ME | 自治医科大学附属病院 | ME |
見学お問合せ
見学を希望する皆様へ
君津中央病院臨床工学科では臨床工学技士を目指す学生、新たな地で再就職を望む方など広く病院見学者を受け入れています。見学希望者は下記連絡先までご連絡下さい。
〒292-8535
千葉県木更津市桜井1010
℡ 0438-36-1071(内線2303)
担当 夛田
E-mail:me●kc-hosp.or.jp
スパム対策のため@が●に変更されています。●を@にして送信してください。
2024年8月27日 掲載内容定期更新実施