視能 VISUAL ABILITYとは?
生活、暮らしに密着した「みる」ことから「みえている」ことまでの能力のことです。
日常生活における人々の情報の約80%は目から取り込まれています。
例えば文字や形、色彩、物体の動き、見える視界の範囲、明暗、遠近感など。
2024年9月17日 掲載内容定期確認実施
視能訓練士ORTHOPTISTとは?
種々の「視能」の向上を図り、一人ひとりの「視的生活の質」の向上を支援する視能のエキスパートです。
昭和46年に制定された法律「視能訓練士法」に基づく国家資格をもった医療技術者です。
保健、医療、福祉の分野で医師の指示の下、次のような業務を行っています。
- 保健:視能障害の早期発見、予防からの視能の健康管理
- 医療:視能検査、視能矯正・訓練
- 福祉:重度の眼疾患によるロービジョンに対する視能リハビリテーション
2024年9月17日 掲載内容定期確認実施
視能訓練科の紹介
基本方針
眼科領域における専門技術者として、乳幼児からお年寄りまですべての年齢層の方々の大切な目の健康を守るお手伝いをしています。
1.視能検査・・・眼科一般分野の視機能検査
斜視や弱視の患者さまに両眼視機能を回復させるための視能訓練およびこれに必要な視能検査をします。
当科では特に力をいれて頑張っています。
低視力の方に対し、残っている視機能を検査して評価し、日常生活で活用できるよう訓練したり、必要な補装具を選定します。
- より質の高い医療技術を患者さまに提供します
- 最新の知識の習得、技術の研鑽に努めます
眼科領域における専門技術者として、乳幼児からお年寄りまですべての年齢層の方々の大切な目の健康を守るお手伝いをしています。
- 視能検査
- 視能矯正、訓練
- ロービジョン
1.視能検査・・・眼科一般分野の視機能検査
目の病気からくる様々な症状の原因を明らかにするため、視能検査を行い、視能の状態を分析します。
視力検査
どれくらい見えるか、ランドルト環の切れ目を識別し、視力を調べます。 |
屈折検査
ピント合わせをしていない状態での屈折状態たとえば遠視、近視、乱視の程度をできる限り正確に把握するため調べます。 |
視野検査
視野(目を動かさず一点だけを見ている時に見える範囲)が狭くなったり、欠けたりしていることろがないか、また感度が低下していないかどうか調べます。 |
眼底写真撮影
眼の中すなわち眼底の状態を鮮明な画像として記録します。 |
光干渉断層撮影
眼底の網膜硝子体疾患を対象に網膜断層像の評価、緑内障などの神経線維層厚測定、黄斑部の網膜厚の測定をします。 |
眼位検査
眼位異常(斜視)の有無と、異常がある場合その程度を調べます。 |
その他の検査として、色覚、眼球運動、瞳孔、涙液、超音波、電気生理学などがあります。
斜視や弱視の患者さまに両眼視機能を回復させるための視能訓練およびこれに必要な視能検査をします。
当科では特に力をいれて頑張っています。
- (1)斜視視能矯正、訓練
- 斜視とは、左右の視線が同じ方向に向かないことをいいます。放置しておくと、両眼視機能の発達が弱くなり、同じ目ばかりがずれているとその目の視力が弱くなる可能性があります。
- 内容: 固視訓練、抑制除去訓練、網膜対応の異常の矯正訓練、融像訓練、輻湊訓練、立体視訓練、眼球運動訓練など
- (2)弱視視能矯正、訓練
- 弱視は、視覚発達の感受性期間において、斜視、遠視や乱視などの屈折異常、角膜や水晶体の混濁などの原因により 器質的に異常のない眼に生じる視力障害をいいます。
- 内容: 斜視のある弱視を除いて、眼鏡矯正、視力の良いほうの眼を隠す健眼遮蔽法、固視訓練、抑制除去訓練など
抑制除去訓練
(flashing method)
斜視によりずれている目が感覚的に使わなくなり、そのため抑制がかかります。それを取り除くことで、正常な両眼視機能を獲得しやすくします。健眼遮蔽法
視力や固視の良いほうの眼を隠し患眼のみに刺激を与えて視力の増強を図ります。輻湊訓練
(convergence card)
寄り目がし辛いときに行います。赤えんぴつ法
ぬり絵などの輪郭を赤鉛筆でなぞり、固視の維持を図ります。大型弱視鏡による訓練
大型弱視鏡による訓練大型弱視鏡は眼位や両眼視機能の検査、両眼視機能の訓練が行えます。
抑制除去訓練、網膜対応の異常の矯正訓練、融像訓練、輻湊訓練、眼球運動訓練など。
低視力の方に対し、残っている視機能を検査して評価し、日常生活で活用できるよう訓練したり、必要な補装具を選定します。
問診 特に困っていることは何か具体的に聞き出しロービジョンケアの優先順位を決めます。 |
補装具選定 まぶしさを軽減するために、医療用サングラス(遮光眼鏡)を選定します。 |
文字を読みやすくするために、虫めがね(拡大鏡)を選定します。 |
2024年9月17日 掲載内容定期確認実施