リハビリテーション科


Ⅰ.リハビリテーション科理念
急性期リハビリテーションの充実を図るとともに、地域連携の構築を目指します。
Ⅱ.基本方針
- 急性期リハビリテーションを安全におこなうため、知識の習得・技術の研鑽に努めます。接遇とサービスに心がけ心が安らぐ癒しの環境を整えます。
- 他部門との連携を図り効果的リハビリテーションの提供を目指します。
- 近隣他施設とよりよい連携を構築するため、情報の提供・収集に努めます。
Ⅲ.2021年度目標
- 専門性を持って関わろう
Ⅳ.施設基準
脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ・運動器リハビリテーション料Ⅰ・ 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ・心大血管リハビリテーション料Ⅰ がんリハビリテーション施設(2014年6月)
Ⅴ.職員配置
- 理学療法士 20名
- 作業療法士 11名
- 言語聴覚士 4名
- 鍼灸師 1名
- 医療助手 1名
【理学療法部門】
〔対象〕脳血管疾患・神経筋疾患や脊髄損傷、関節の疾患や下肢の外傷によって身体に障害を負った方、呼吸障害や手術後の体力が低下した患者様。運動発達の経過観察が必要な乳幼児。
〔内容〕筋力強化や体力向上、車椅子の乗り降りや、歩行練習を実施し早期社会復帰を目指します。自宅へ退院される方には必要に応じて家屋改造指導なども行います。
単に移動能力の獲得のみを目指すのではなく、地域生活期のQOLを考慮して、作業療法・言語療法部門と連携しながら退院支援を行います。


【作業療法部門】
〔対象〕脳血管疾患や脊髄損傷、手の外傷によって、身体に障害を負った方
〔援助手段〕関節可動域訓練・筋力強化訓練
食事動作やトイレ動作などの日常生活動作訓練、福祉用具の紹介
手工芸などの作業活動
生きがい探しのためのサポート
当院の作業療法部門は御自宅での生活を獲得する為、和式生活の為の畳スペース、調理訓練のための昇降式IHキッチンを備えています。また作業療法士11名が交代で病棟に出向き日常生活に密着した訓練も早期から実施しています。



【言語聴覚部門】
言語聴覚士は脳卒中や脳挫傷といった脳血管障害によって言葉や飲み込みに障害のある方たちにさまざまな訓練を行っております。また言葉の発達の遅れや発音が気になるお子さまに関する相談や指導も行っています。
さらに言語障害のある方だけではなく、もの忘れなどが気になる方の「もの忘れ検査」なども実施しています。
私たち言語聴覚士はみなさまのお役に立てるようにさまざまな活動をしております。
*「物忘れ検査」は人間ドックのオプション検査です。事前申し込みが必要です。


Ⅵ.治療実績 (2019年度)

- 2010年度から脳卒中連携パスを稼動しています。
- 2013年度から大腿骨頚部骨折パスを稼動しています。
Ⅶ.千葉県助成事業(2015年度から実施)
1.リンパ浮腫管理事業
医師の診察と処方後リハビリで予約をお受けします。
- 目的:リンパ節郭清術後の浮腫の自己管理をサポートします。
- 日時:毎月第1水曜日13:00から14:00
- 内容:リンパ浮腫に対するドレナージ指導・周計計測・生活指導・スリーブやタイツの採寸・装着
2・健康管理事業
医師の診察と処方後リハビリで予約をお受けします。
- 目的:地域住民(糖尿病治療中の方)の健康年齢向上を目指します。
- 日時:5日/週(月~金)2時間程度/日 1日4人程度
- 内容:体力測定(歩行年齢や脚力年齢、バランステスト)を行い、自身の体力について認識することと、それに体力に合わせた運動プログラムをアドバイスします。
- 検査(15分程度)
- アキレス腱反射・振動覚検査・立ち上がりテスト・2ステップテスト
- 握力・片脚立位時間・足関節可動域・足指可動域・10m歩行・ロコモチェック
- 運動指導(10分程度) 足部ストレッチ・低負荷筋力トレーニング
Ⅷ.学会・研究活動
2019年度 研究業績
【一般口演】
・笠原啓介、井上久登、2型糖尿病の下肢機能について、第68回千葉県国民健康保険直営診療施設医療学会、2019.11
・児玉美香、地域防災訓練での災害リハビリテーション啓発、第5回日本地域理学療法学会、2019.12
【ポスター発表】
・古川大輔、高齢者における入院後の経口摂取開始から誤嚥性肺炎発症までの臨床的特徴、第59回日本呼吸器学会学術講演会、2019.4
・児玉美香、地域防災訓練での災害リハビリテーション啓発、地域リハフォーラム、2019.12
【座長】
・笠原啓介、第6回日本糖尿病理学療法学会学術集会、2019.9
【出前講座】
・川名健太、健康寿命を延ばすカギ、中郷公民館、2019.6.28
・飯川雄、健康寿命を延ばすカギ、周西公民館、2019.8.8
【講演など】
・金子義信、特別な支援を要する児童・生徒のニーズに応じた指導支援の在り方、木更津市教育研究会研修会、君津教育会館、2019.6.20
・笠原啓介、糖尿病足病変予防の理学療法、国際医療福祉大学成田キャンパス、2019.7.7
・笠原啓介、歩いて学ぶ糖尿病ウォークラリー、第24回千葉県糖尿病協会、青葉の森公園、2019.10.6
・村西幸代、基礎講座「職種連携論」、千葉県言語聴覚士会研修会、千葉市民会館、2019.11.3
・古川大輔、基礎講座「研究法序論」、千葉県言語聴覚士会研修会、千葉市民会館、2019.11.24
・村西幸代、失語症者向け意思疎通支援者養成講座、事業実施主体:千葉県、事業運営主体:一般社団法人千葉県言語聴覚士会、2019年度は3回実施(10月6日市川急病診療ふれあいセンター、11月3日旭神経内科病院、11月17日市川急病診療ふれあいセンター)
Ⅸ.地域活動
地域リハビリテーション支援事業を関連機関と企画運営し、君津圏域のリハビリ・介護職の教育研修に努めています。介護予防事業への協力や、地域リハケアカンファレンスも開催しています。
市民向け出前講座:腰痛予防・転倒予防(ロコモ)・介護予防・小学校の福祉体験学習
医療職・介護職向けのセミナー:腰痛予防・ロコモ・起居移乗動作介助指導・リスク管理・褥瘡予防のポジショニング・誤嚥性肺炎予防のポジショニングと口腔ケア
今年度は災害リハビリテーションシンポジウム、小児リハビリ連携の会を企画しています。
(地域リハビリテーション広域支援センター事業研修会をご参照ください)
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2021年8月12日 掲載内容定期更新実施