君津中央病院公式サイト

Font Size

SCREEN

Cpanel

人間ドックで健康管理

人間ドックで健康管理(元気で長生きするために)

今どうして人間ドックか

人間ドック検査は、昭和29年に国立東京第一病院で「短期入院総合精密身体検査」と銘打って検診を始めたのが最初とされています。人間ドックという名称は当時のジャーナリストが、船が定期的にドックで整備するのに似ているということで言い始めた言葉で、現在でもこの名称が定着しています。
その後人間ドックの重要性が認識されるにつれ、受診者数は年々増加し、2014年度の全国集計では年間313万人となっています。
我が国の人口動態は年々高齢化が加速され、今後生活習慣病の増加が懸念されています。我が国の現在の3大死因は癌・心臓病・脳卒中となっておりますが、この3大死因をあわせると全死因の6割となり、今後元気で長生きするためには、これらの疾患に対する対策が重要となります。
人間ドックの主たる目的はこれら癌の早期発見と生活習慣病の発症予防です。

人間ドックでどんな癌がみつかるか

君津中央病院では、38年前から人間ドックが始められましたが、受診者数は年々増加し、2018年度は1日ドック2833名でした。
過去36年間に発見された悪性腫瘍(癌)は406名で胃癌が90名、大腸癌が77名、前立腺癌が66名、乳癌が45名、甲状腺癌が34名、肺癌が16名、腎癌が15名、子宮癌が10名、膵癌が11名、肝癌が9名、食道癌が7名、膀胱癌が6名、胆嚢、胆管癌が各4名、十二指腸癌が4名、皮膚癌・脳腫瘍が各3名、喉頭癌・白血病が各2名、咽頭癌・悪性リンパ腫が各1名と多岐にわたっています。
発見された胃癌90名のうち早期癌は62名(69%)でした。ドックで発見される癌は早期の癌が多く、治る率が高いと言えます。
経年的に見れば、全国傾向と同様に、男女とも胃癌が減少し、男性では大腸癌・前立腺癌が増加し、女性では乳癌・甲状腺癌が増加しています。
当院では前立腺癌に対しては、男性全員に前立腺特異抗原(PSA)測定を行っており、前立腺癌の早期発見に役立っています。
肺癌の早期発見の為には、オプションとしてヘリカルCTスキャンによる肺ドックを行っています。
甲状腺癌、乳癌の発見には触診を行っており、オプションとして甲状腺・乳腺のエコー検査・マンモグラフィー検査を行っています。また大腸癌発見のためには便潜血反応検査を行い、陽性者には大腸ファイバー検査を行っています。また希望者にはオプションとして大腸ファイバーや大腸CTC検査を直接受けてもらっています。
その他オプションとして、脳の病気の早期発見のため脳ドック(MRI・MRA検査)を行っており、また、平成25年10月より癌の早期発見に有効なPET検査を開始しました。

生活習慣病にならないためには

人間ドック検査で多く発見される生活習慣病には肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、脂肪肝などがあり、これらは生活習慣の欧米化に加え、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足等も重なって年々増加傾向にあります。これらの危険因子は相互に関連して動脈硬化の原因となり、結果として日本人の死因の上位を占める心筋梗塞、脳卒中を発症します。
人間ドック検査で全身のチェックを行うと、どこにも異常なしと診断される人はわずか5%(20人に1人)で95%の人に何らかの異常が発見されています。発見された異常のほとんどは生活習慣を変えることによって正常化することができ、それによって重大な生活習慣病を予防することができます。

元気で長生きするために

今までは病気になった人を治療するという医学が中心でしたが、これからは健康状態を維持して病気にならないようにするという予防医学への転換が提唱されています。
健康で長生きするためには、年に1度は人間ドックを受診し、自分自身の健康状態をチェックし、異常がある人は人間ドック担当医から生活習慣病を予防するための指導を受け、生活習慣を変えて、これらの疾病の発症を予防することが大切です。
「腹八分目に医者いらず」という言葉がありますが、良い習慣が健康をつくるということを理解して、明るく元気に過ごして頂きたいと願っています。

 


2019年6月14日 定期更新実施