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現在地: ホーム 診療科紹介 (50音順) 歯科・歯科口腔外科

診療内容と特徴

 当科では、口腔内とその周囲組織に発生する疾患を中心として、通常の歯科診療所では対応が難しい症例の診断と治療を行っています。
主な疾患として、埋伏歯の抜歯、顎関節症、顎顔面外傷、顎口腔の炎症、口腔腫瘍・嚢胞、インプラント治療などを専門的に治療しています。
当科は、日本口腔外科学会認定医療機関および歯科医師臨床研修指定施設です。

診療時間・担当医師のご案内

診療時間、担当医師は、こちらからご確認ください。

新患の受付
月曜日~金曜日 午前8時~午前11時 (急患は午後も救急外来を通して受け付けています。)
1階総合受付にて受診手続きをされてから2階外来25・26カウンターにお越しください。

再診 予約の方
月曜日~金曜日 午前8時30分~午後3時30分
1階中央待合ホールにあります自動改札機に診察券を通してから2階外来25へお越しください。

再診 予約外の方
月曜日~金曜日 午前7時~午前11時 当日予約コーナーにて受付いたしております。
当日の待ち時間に関しましてはご了承ください。

☆急患処置等により診療時間が変更になったり、お呼びする順番が多少前後する場合があります。
☆初診で紹介状をお持ちの方の予約は、患者総合支援センターで受け付けております。
ご了承ください。【連絡先】君津中央病院患者総合支援センター TEL : 0438-36-1071(代)

診療スタッフ紹介

氏名 神津 由直 準備中
職名 医務局歯科口腔外科部長、科長
出身校(卒業年)

東京歯科大学(平成12年)
千葉大学大学院(平成18年)医学博士

認定資格等 日本口腔外科学会認定口腔外科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
歯科医師臨床研修指導医
日本口腔科学会認定医・指導医
専門分野・研究分野 口腔外科全般

 

氏名 喜田 晶洋 準備中
職名 医務局歯科口腔外科医長
出身校(卒業年) 日本大学松戸(平成23年)
千葉大学大学院(平成29年)医学博士
認定資格等 日本口腔外科学会認定口腔外科専門医
歯科医師臨床研修指導医
日本口腔科学会認定医
専門分野・ 研究分野 口腔外科全般

 

氏名 小宮 慎太郎 準備中
職名 医務局歯科口腔外科医員
出身校(卒業年) 日本大学松戸(平成31年)
認定資格等 口腔ケアアンバサダー
緩和ケア研修修了
専門分野・ 研究分野  口腔外科全般

 

非常勤(五十音順)

氏名 鵜澤 一弘 準備中
職名 千葉大学医学部付属病院 歯科・顎・口腔外科教授
出身校(卒業年) 日本大学松戸(平成3年)
認定資格等 医学博士
日本口腔外科学会認定口腔外科専門医・指導医
国際口腔顎顔面外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本顎顔面インプラント学会指導医
歯科医師臨床研修指導医
日本口腔科学会認定医・指導医
日本口腔腫瘍学会口腔がん専門医
日本有病者歯科医療学会指導医
専門分野・研究分野 口腔外科全般

代表的な疾患と診療内容

埋伏歯の抜歯

 埋伏歯とは、歯茎や顎の骨の中に埋まって出てこない歯のことを指します。特に親知らず(第三大臼歯)が埋伏することが多く、通常17歳から25歳頃に生えてくる最後の歯です。多くの場合、親知らずは正しい位置に生えず、周囲の歯や歯茎に問題を引き起こすことがあります。
抜歯は、局所麻酔を用いて痛みを感じないように行います。埋伏歯の抜歯が複雑である場合や、患者様が不安を感じる場合には全身麻酔を使用します。

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顎関節症

 顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に問題が生じ、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。
主な症状には、顎の痛み、耳の周りの痛み、頭痛、顎の開閉時の音、噛み合わせの異常、顎の動きの制限などがあります。
原因は、ストレス、噛み締めや歯ぎしり、不正咬合、関節の損傷など多岐にわたります。
顎関節症の治療は、症状と原因に応じて異なります。
初期の治療としては、痛みの管理、噛み合わせの調整、ストレス管理、理学療法などが行われます。場合によっては、スプリント(アプライアンス療法)の使用や薬物療法、外科的治療が必要になることもあります。

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顎顔面外傷

 顎顔面外傷は、顔面や顎の骨や歯、軟組織に損傷をもたらす怪我です。交通事故、スポーツの怪我、転倒、暴力などが主な原因となります。
症状には、顔の腫れ、痛み、出血、視覚障害、噛み合わせの異常、顎の動きの制限などがあります。
X線検査で正確な診断を行い、骨折の有無や損傷の程度を確認します。
軽度の骨折の場合では、骨が自然に治癒するのを助けるために、ワイヤーやエラスティックバンドを用いて上下の歯を固定する顎間固定が行われます。
通常、4~6週間の固定期間が必要です。重度の骨折や複雑な骨折の場合は、手術が必要です。
手術では、骨を正しい位置に戻し、プレートやスクリューを用いて固定します。手術は全身麻酔下で行われ、術後は数日の入院が必要です。
治療後は、顎の機能回復を促進するためのリハビリテーションが行われます。口を開ける練習や、柔らかい食事から固い食事へと段階的に移行していきます。顎の動きを正常に戻し、日常生活への早期復帰を目指します。

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顎口腔の炎症

 顎口腔の炎症は、口腔内や顎の組織に炎症が生じる状態を指し、痛みや腫れ、赤み、発熱、機能障害などの症状を引き起こします。
原因は細菌感染、歯の根の炎症、歯周病、外傷、免疫低下など多岐にわたります。早期の診断と治療が重要で、放置すると深刻な合併症を引き起こすことがあります。
炎症の治療は、原因の特定と対処が鍵となります。一般的には、抗生物質の投与や抗炎症薬の使用、口腔内の清潔維持が行われます。また、感染源となる歯の治療や抜歯、膿の排出が必要な場合もあります。重度の炎症の場合は、外科的な処置が必要となることもあります。

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口腔腫瘍・嚢胞

 口腔腫瘍は、口腔内に発生する異常な組織増殖を指します。腫瘍は良性と悪性があり、良性腫瘍は一般的にゆっくり成長し、転移しませんが、悪性腫瘍(口腔癌)は速やかに増殖し、転移する可能性があります。嚢胞は液体や半液体が入った袋状の構造で、感染や炎症、外傷が原因となることがあります。
治療法は、腫瘍や嚢胞の種類と大きさ、場所によって異なります。口腔内の異常に気づかれた場合は、ご相談ください。

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ガマ腫・・・OK-432嚢胞内注入療法

 ガマ腫とは舌下腺から分泌される唾液が周囲にたまり、腫瘤の様に腫れる嚢胞性疾患です。 見た目が、ガマ蛙ののど袋に似ているのでガマ腫と命名されています。ラヌーラとも呼ばれます。
当院ではOK-432(ピシバニール)という抗悪性腫瘍剤を嚢胞内に注入する保存療法を行っております。OK-432を注入する事で嚢胞内に炎症が起こり舌下腺から唾液が漏れている部位に作用して治癒します。
副作用としては発熱と腫脹があります。またOK-432はA群溶連菌Su株をペニシリンで不活化した製剤であるためペニシリンアレルギーがある方は使用出来ません。
一度で効果が出ない場合は繰り返し行います。それでも治癒しない場合は舌下腺摘出の外科的な手術療法を行います。

治療症例

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周術期口腔ケア

 周術期口腔ケアは、手術の前後に行う口腔内のケアで、手術の成功と術後の回復を支援する重要な役割を果たします。手術前に口腔内の清潔を保つことで、感染リスクを減少させ、合併症の予防に繋がります。
また、術後の口腔ケアは、治癒を促進し、痛みや腫れを軽減する効果があります。
具体的なケア内容には、専門的な歯科クリーニング、歯石除去、歯周病の治療、虫歯の処置が含まれます。
また、患者様ご自身による正しい歯磨き方法の指導や、うがい薬の使用も推奨されます。

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有病者歯科

 有病者歯科治療は、心疾患、糖尿病、高血圧、腎疾患など歯科処置を行う上で何らかの配慮が必要な患者様を対象に、安全な歯科治療を行います。医科との連携を強化して、患者様の全身状態を把握しながら治療を進めます。

インプラント治療(インプラント治療は自由診療であるため、原則保険の適用はされません。)

 インプラント治療は、歯を失った方に対して顎の骨にチタン製の人工歯根(デンタルインプラント)を埋入し、咬合の再建を行う治療です。
インプラントのメリットは、他の歯に依存せずに単独で機能するため、周囲の健康な歯を削る必要がありません。また、しっかりと固定されることで、入れ歯のように動いたり、外れたりする心配がありません。さらに、噛む力が強く、硬い食べ物も問題なく食べられます。見た目も自然で、自信を持って笑顔を見せることができます。
インプラント治療は、適切な診断と計画が重要です。まず、口腔内の状態を詳細に診査し、CTスキャンなどのX線検査で骨の量や質を確認します。
インプラント体を埋入する位置は、血管や神経などの解剖学的に危険な構造を避けつつ、隣在する歯との水平的な位置関係や噛み合わせのバランスを加味しながら決定されます。
最新の3Dシュミレーションソフトを用いて解析を行い、この解析データを元に手術用ステントを作製し、専用ドリルを用いて手術が行われます。

骨が十分でない場合:

 骨移植やGBR、サイナスリフトなどの骨造成手術が必要になることもあります。骨造成手術は、骨が不足している部位に骨を補充する手術です。骨が不足しているとインプラントの固定が不十分になり、治療の成功率が低下するため、骨造成によって骨の量を増やし、安定した基盤を作ることが必要です。
骨造成手術には、主に自家骨移植や代用骨またはこれらを組み合わせる方法があります。
自家骨移植は患者さん自身の骨を使用する方法で、拒絶反応が少なく、骨を作る能力が高い特徴があります。
人工骨移植は合成材料を使用する方法で、骨の供給が無制限ですが、自家骨に比べて骨を作る能力が劣ります。
患者さんの状況にあわせて最適な骨造成手術を選択します。

症例① 歯根破折のため左臼歯部を抜歯しインプラント治療を行なった治療例。
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症例② サイナスリフト(上顎洞底挙上術)とGBR(骨誘導再生法)を行なった治療例。
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症例③ 上顎前歯部の歯槽骨欠損に対してブロック骨移植を行なった治療例。
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■患者様の口腔内の状態によって治療内容が異なります。

インプラントは適切なケアを続ければ長期間にわたり快適に使用できます。定期的なメンテナンスと口腔内の清潔さを保つことが、インプラントの長持ちに繋がります。

■時間外救急時の患者様紹介について・・・紹介していただいております先生方へ

 当院は、夜間、土日祝日は休診とさせていただいておりますが、緊急に紹介が必要な場合、救急外来へお電話いただければ、出来うる限り対処いたします。

 救急外来は全科の患者様に対応するため混雑します。お電話いただく際は先生のお名前と歯科医院名を事務当直にお伝えくださいますと、行き違い等なく対応できます。
ご面倒をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
平素より君津中央病院歯科口腔外科に対しご理解、ご協力いただきまして誠にありがとうございます。
今後とも様々な面でご指導賜りますようよろしくお願いいたします

診療実績

 

令和 5年度 入院症例数
抜歯 97件
外傷 15件
炎症 2件
腫瘍 13件
嚢胞 34件
その他 17件
合計 178件
 
令和 5年度 外来手術件数
智歯等埋伏歯抜歯 967件
歯根端切除術 7件
粘液嚢胞摘出(ガマ腫を含む) 10件
口腔良性腫瘍切除 55件
その他(顎関節、インプラント) 39件
合計 1,078件

2024年8月5日 更新

現在地: ホーム 診療科紹介 (50音順) 歯科・歯科口腔外科